今日は変なオークと戦いました。 戦ってたらオークが倒れました。 やったね。 えー、書き直しー？ いいじゃんさーこれで、どうせみんないちいち読まないでしょこんなの。 あーはいはいわかりましたわかりましたそんなやいやい言わなくっていいえなんでもないですごめんなさい。はい。すいません。わかりました。いえいえとんでもございません。決してそのようなことは。 ええと話を戻して、戻すよ。じゃあ口頭報告でいい、っていうかいいよね、書くと本気で時間かかっちゃうのはそちらも御存知でしょう？ あ、はい、そういうことで。えーっとでもあんまたいしたこと言えないんだよねーこの試験戦闘ってやつ。 そうそう、オーク・M・シュナイダーさんね。試験教官的な。その人が、人じゃないか、いや人でいいのかああいうヒトも、まあいいか。 とにかくその人がロザリアネットさん、そうそう秘書ポジの、に渡されたスキルストーンってやつを使ってやってたんですけどさー。 そうそう、ターン制ね、その3ターン目終わったとこで急に苦しみだしてさ、倒れてそのまま戦闘が終わったんですよ……なんだこれ。 いやそんなことあたしに言われても困るなー、スキルストーンを実際に用いた試験戦闘がどうのって……あ？ あー、はいはいはいはいそういうことね、デメリットってそういうことか。 あれよあれ、多分だけど、こないだ報告したチューンジェムのことだと思われる。 ほら説明書にあったじゃんチューンジェムをつけすぎると消費SPが余計にかかるから気をつけなさいよみたいな、そそ、あれあれ。 ははー、なるほどねー。うんうんそうだそうだ、オークさんが強制的に身を以て教えてくれましたと、そういうチュートリアルなわけね、うける。 いや笑っちゃだめでしょー、オークさんも大変そうだったよマジで、うんそう1500名越えててさーいま1600も越えてたはず。 ねー、うん、うん、うんそう。 んじゃそゆことで、じゃーねー、え、駄目？ あー、あとは……あ、そうそうお仲間さんねー。元気のあるなしでいや申し分はないんだけど、なんというかこう、無理そう？ あーいや好みじゃないとかそういう意味じゃなくてね、なんでも人探しをしてるらしくってねー。ほらそういう人だとそっちの用事を済まさないことには話が進まないわけじゃん？ そう、だからこっちの都合よくとはいかなそうでねー、様子見ってとこ。あ、お仲間としては全然だいじょぶっぽい。アタッカーとか言ってたかな、魔力転換系？ んで、もう一人見つかりそう。 そうそう、職安みたいなところでね。今から待ち合わせ場所で合流するとこ。 だもんで以降は明日でよろしく。はいはい……は？ 酢昆布？ 待ち合わせが？

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。