[場所：エクス・リトリル/少女の部屋] =エクス・リトリルとは、数多ある世界のうちの一つである。 =布が地中に自然存在し、採掘により取得することができる特徴を持つ、不思議世界である。 =とある少女がある日ある時、不思議な瓶を発掘したところから、この話を進めよう。 ＊ 「これ、どうやって開けるのかなー……」 少女はそれを物珍しそうに調べている。 蓋は柔らかく、そして硬い何かでできており、中の物が飛び出さないようにされている。 悩んでいるのは、それがきっちり全て入り口に押し込まれていて、紙一枚通る場所がないことだ。 「くっ、ふぬ、むー」 少女はなんとか栓を抜こうと、引っかる場所を探して爪を立てたり、まっすぐ押し込もうとしたり。 それでも栓はちっとも抜ける素振りを見せない。 それはおおよそ1時間の格闘であったと、後に少女は語る。 取れないのなら破壊するしかあるまい！という思考のもとに、少女は荒っぽい行動を始める。 手近な布を取り、こよりのように細くねじりあげ、魔力を込める。 手の中で布は徐々に硬度を高めてゆき、金属で作られた螺旋状の溝を持つもの−別の世界ではドリルと呼ばれるもの−とおなじ ことができる物体に変化してゆく。 リトリル族の特殊能力である。 それがリトリル族そのものに備わった力なのか、エクス・リトリルに存在する布がそういう特性を持っているのか、実際のとこ ろはわかっていない。 わかっていないが、リトリル族はこの力を有効に使っていた。布を採掘する際に便利だからだ。 だから、リトリル族はマイ・クロスと呼ぶべき布をいつも持ち歩いている。 大きくねじれば大きくなり、小さくねじれば小さくなる。 ねじりあげず螺旋状にしても特殊効果は発動せず、魔力を込めなくても同じ結果になる。 少女はいつか、この力の正体を突き止めようと思っている。 リトリル族は今までエクス・リトリルから外に出たことはなく、採掘した布の取引はいつも町外れの洞窟で行われる。 洞窟の奥は異世界へと続いているらしいと、少女はいつしか考えた。 奥からやってくる人間がどう見ても洞窟で暮らしているとは思えない服装で、泥もついておらず、また、通貨が違うためである 。 少女はいつか、奥へ行こうと思っていた。 そんなことを考えながら、少女は螺旋を瓶の栓に刺し、多少ねじ込んでから引っ張る……を繰り返して、栓を抜くことに成功す る。 破壊するつもりだったのだけれど……と、少女はその栓の耐久力に驚いているが、そこはそれ。 中に入っていたのは、海底探索協会と名乗るものからの協力依頼であった。 少女はその協会に聞き覚えはなかったが、その内容には興味があった。 おもに【テリメイン】について。 町外れの洞窟から来る取引先の中には、【テリメイン】を探している、と言うものも少なくないのである。 その存在は謎に包まれており、噂が噂を呼ぶ状態のごとく、様々な眉唾情報を少女は得ていた。 時には矛盾するその情報群を少女は信じていなかったが、どの情報を組み合わせても矛盾しない物があることも理解していた。 すなわち、『その世界は海の世界』だということ。 だから少女は、こっそり地面を掘り始めたのだった。 「だって、海の底とかなんか浪漫があるじゃない？」 だから少女は、噂の通りに。 [場所：エクス・リトリル/地中] 少女は進む。 地を掘り、布を取り、螺旋を刻み。 食糧はたっぷりもって、寝袋も常備。 掘るための道具は現地調達。だってここには豊富だから。 少女は進む。新しい世界を探して。 もはや地上からどれだけ離れたかわからない。 それでも少女は進む。飽くなき好奇心の名のもとに。 元の世界も大事だけれど、それ以上に新しい世界へ行きたい。 「私はだって、エクス・リトリルで完結したいと思ってないから」 少女はエクス・リトリルが嫌いなわけではない。 しかしエクス・リトリルを退屈だとも思っている。 安定した収入。安全な日々。 それを受け入れ、そのまま暮らしていれば、あるいはしあわせというものが出るのかもしれない。 少女はそれで満足しない。それがすべての原動力であった。 やがて少女はたどり着き、そして世界を渡るのである。 【エクス・リトリル】から、【テリメイン】へと。 [場所：エクス・リトリル−テリメイン/『門』] 「いやまさか、こんな硬いとは」 少女は悩んでいた。 目の前にあるのは「門」、つまりは掘り当てた世界のつなぎ目である。 それはオーブの形態を取っており、通り抜けるためにはその魔力を開放する必要がある。 エクス・リトリルには、時折こうした「門」が埋まっていることを少女が知ったのは、最近のことであった。 そう、町外れの洞窟が異世界への入り口と理解したあの日、少女はその世界への「殻」を発見したのである。 ココナツミルクを取るためには、ココナツを割らないといけないのと同じように、「門」を開くためには「殻」を割る必要があ る。 現在少女の手持ちにある発掘布は、この近辺の地質が良くなかったのか、あまり大きいものではなく、質も良くない。 螺旋も強力なものにならないため、これで「殻」を割るのは無理のようだ。 「ここまで来てこれかぁ……戻るのも大変だしなぁ……」 何かないかと、少女は荷物を探る。 布、非常食、魔法の筒、その他いろいろ…… 「ん、キャンディあるじゃん。なんで忘れてたんだろ」 少女は副産物として発掘されている小さな宝石を手に取る。 『キャンディ』。 布を採掘する際にたまに採れる宝石を、エクス・リトリルの人間はそう呼称している。 なぜキャンディと呼ぶのかは、リトリル族のもう一つの特性を説明すれば明らかになろう。 少女はいくつかのキャンディから魔力の強いものを選び出し、おもむろに口の中に放り込む。 口の中で軽く転がし、そして……噛み砕く。 瞬間、キャンディの中の魔力が弾けだし、少女に取り込まれ、少女自身の魔力と結合を始める。 2つの魔力は互いに増幅しあい、一時的に少女の魔力キャパシティが拡張されてゆく。 少女はさらにいくつかのキャンディを取り込み、布から螺旋を作り出す。 増幅した魔力により作り出される螺旋は、通常のそれよりも鋭く硬い。 少女は深呼吸し、そしてオーブに対して、螺旋を一気に叩き込み。 そして、「殻」が割れる。 [場所：テリメイン/上空] 少女は空にいた。 少しずつ海面が近づいてくる。 なんでこんなことに。 少女は「門」の先が安全だと、迂闊に考えていた。 だからあまり考えずに、そのまま飛び込んだ。 だから、少女は空にいた。 「ヤバイなー……「門」に戻ろうにも上だしなー……」 落ちながら何ができるか考える。 海が近づく。 少女は考え、そして一つ思い至っったことをためす。 「ファーストステップ」 少女はありったけの布をまとめて螺旋化する。 「セカンドステップ」 少女は螺旋を解いてゆく。 バラバラだった小さな布は、たったひとつの大きな布に再変換され、少女の手の中に。 それの端をしっかりつかみ、少女は重力に抵抗する。 そして、衝撃。 [場所：テリメイン/海底探索協会『救護室』] 少女は目を覚ます。 異質な布の感触。 少女がそれまで手にしていた、エクス・リトリル産のものではない感触。 異世界。 「確かに、ここへやってきたんだ……」 少女は、エクス・リトリルの外へ出た。 それが、少女の冒険の始まりだった。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

ユーノは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

ユーノはビート板を購入した。

ユーノは地付与を購入した。

ユーノはSSシェルボックス(低)を購入した。

ユーノはTGシェルボックス(低)を購入した。

ユーノは魔力を訓練した。
ユーノは器用を訓練した。
ユーノは体力を訓練した。
ユーノは魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
ユーノは魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

ショートスピア に 攻撃力強化 を実行！
ショートスピア の 物理攻撃力 を 2回強化した。
装備名を ショートスピア に変更！

ぬれてもいいやつ に 回避力強化 を実行！
ぬれてもいいやつ の 物理回避、魔導回避 を 2回強化した。
装備名を スイム・スーツ に変更！

スキルNo.1 マジックブレイク をアイテムNo.4 地付与 で改造！
スキルNo.1 マジックブレイク の属性が 地 に変化！

マジックブレイク に マジカルスピア と名付けた！

目的の決定