オレは長旅に出る前に必ずやることが一つある。 遺書を書くことだ。 別に誰それへの遺産がどうとか、そんなきっちりした内容ではないが。 むしろ家族や知り合いが乏しいからこそ書いている。 オレが死に、誰かしらがこれを偶然手にとって読んだ時、「こんな奴もいたんだな」と思ってもらえるかもしれない。 それが楽しみなのだ。 とはいえ毎回似たような文章書いてるし、ぶっちゃけ死ぬ気は一切無い。ただのげん担ぎだ。安心して欲しい、どうせオレは生きてる。 ……これなら大丈夫か。万が一にもここ読んでギョッとした奇特な奴がいないとも限らないからな。 という訳でオレの名はニューマ・T。バトゥム運送会社社長であり、唯一の従業員だ。 ニューマというのは外装合金などに使われるニューマニウム、Tはオレが発見された区画、T-21にちなんで名付けられた。 まともな由来ではないが、無いよりはマシか。それに、オレの出自はもっとまともじゃない。 ニューマニウムというのは非常に需要の高い金属だそうだ。 オレが育った外殻宇宙では、一般的に流通している宇宙船ないしそれに準ずる物にたいてい用いられているという。 しかし産出量は少なく、その場所も限られていた。いたのだ。そう、以前は。 ある時、地殻全てがニューマニウムで構成されている小惑星帯が発見された。 お察しの通り、それから先はもうお祭り騒ぎだ。インフラなどがある程度整った頃には、地層ごと噛み砕くようなとんでもない大型採掘機も開発された。 あだ名は「星喰らい」。 そいつの腹の中でオレは生まれた。というか、見つかった、赤子のオレが。 掘削された岩石の隙間から。無傷で。 さすがにその惑星に生命体が存在しないことは事前調査で判明していたらしいから、何らかの事故で惑星に不時着した宇宙船が巻き込まれたのでは……という体で処理された。 とりあえず、オレの生まれはそんな感じだ。もし親とかがこれ読んでたらオレは今も元気だから心配すんな。 ……最初はこんなもんでいいか。あとで続きを書こう。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

ニューマは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

ニューマは護符を購入した。

ニューマは精神を訓練した。
ニューマは精神を訓練した。
ニューマは体力を訓練した。
ニューマは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
ニューマは器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

目的の決定