昆虫とも獣とも取れぬ異形が、断末魔と共に大地に転がった。 切り捨てた——紅く、昆虫のような甲冑を纏った——武者はそれに目もくれず、次なる異形へとその面を向ける。 ——戦場、であった。 荒野の宙に冗談のように空いた穴——それを守る十を超える異形と、飛び込まんとする武者が一。 そうした、戦場であった。 数に臆すことなく武者が駆ける——迎え撃つ異形は、殺意を向けた順に両断された。背後より襲い掛かった異形も、放たれた後ろ回し蹴りが鞭の様に首に絡み、引き倒され、もがく間もなく頭を踏み砕かれる。 やがて異形は破れ、武者は穴に飛び込み、消えた。 ——大鎧”紅神丸” 身の丈20尺を越える巨体を持つ紅武者は、そう呼ばれるカラクリ——世界によっては”ガーディアン”又は”ロボット”と呼ばれる兵器である。 —————— ———— —— 「……はい、それでは必要な手続きはこれで終了ですので、最後にあちらで簡単なご説明を致しますね♪」 海底探索者協会の受付嬢、ロザリアネットは変わらぬ笑顔でそう言った。 「ふぅむ……」 筋肉質の女、そして紅神丸の纏い手であるカブキが唸る。 「いつになったらその話にシャゾロフが出てくるでござる？」 「いえ出ませんけど」 「…………」 沈黙。ふむと顎を撫でさすり、カブキは次の質問をする 「では、飯は？」 「出ませんけど」 「…………」 再度、沈黙。しかし今度はカブキ、ふと笑い、 「いや、冗談にござる」 と、言った。 「一つ、大事をここで聞きたいでござる」 ——そう、何事も大きい案件を急に話し出すのは良い手とは言い難い。適当な言葉を挟むがよろしかろう、と爺が言ってた。 「ここ、どこでござったっけ——」 ——沈黙。 しかしロザリアネット。彼女はこの道の達人である。 「では、説明が終わりましたら資料をお渡ししますね。 まずはあちらへどうぞ♪」 笑顔を崩さぬ、鮮やかなスルーであった。 それで漸くカブキは頷き、布で包んだ巨大な長物を担いで立ち上がる。その時、 「ちょっと待った」 それを咎める声。サラッサラの長い金髪が自慢のマリンオーク、オーク・M・シュナイダーである。 「案内の前に、こいつらの実力を試す必要があるだろう。忘れたのか？」 じろりと、剣呑な気を発しカブキを睨む。やれやれと、ロザリアネットが肩を竦める。そして—— 「ッッ！？」 息を飲み込んだのは、果たして誰であったか。 ——戦場、である。 戦とは時と場所を選ばず、まして”よういどん”で始まるものでもない。 戦意を向けられたならば、その瞬間その場から始まるものである。 シュナイダーを見返すカブキに、先までの穏やかな空気は既にない。 「なるほど——」 ごろり、石の如く硬い言葉がカブキの口から零れる。 「拙者の行く道を阻む、シャーカイムの手の者か——」 「え、違うけど？」 「シャゾロフさんじゃありませんでしたっけ？」 「問答無用ッ！！」 カブキはシュナイダーが身構えるよりも早く襲い掛かった。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

カブキは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

カブキはTGシェルボックス(低)を購入した。

カブキは体力を訓練した。
カブキは体力を訓練した。
カブキは体力を訓練した。
カブキは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
カブキは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

気合の賜物 に 防御力強化 を実行！
気合の賜物 の 物理防御力 を 2回強化した。
装備名を 気合と根性 に変更！

大太刀”紅桜” に 攻撃力強化 を実行！
大太刀”紅桜” の 物理攻撃力 を 2回強化した。
装備名を 斬鎧刀《紅桜》 に変更！

目的の決定