【一冊目】 （いかにも日誌らしき表紙の本を開けば、日付で区切られたスペースとは裏腹にそこには細かい紋様と読めない文字がぽつぽつと描かれているだけである。） （紋様術のアイディアスケッチのようにも見えるだろう、テリメインの魔法文字の模写やスキルストーンの文字列の解析等、初日からかなりの執念が見られる） （もし、そのような日誌を興味本位で捲り続けるのであれば、海底探索者協会の教官であるオーク.M.シュナイダーの特徴などが綴られている頁を見つけるだろうか） （……ただの実力試験の対策頁のようである。） 【二冊目】 （一冊目と同じような装丁でレイアウトも酷似しているが、少なくとも一冊目とは違い読める言語で書いてある様だ……） 　金曜の港町ヴェネルディから王都にあるメーゼ港まで船に乗り、海図通りに水中船を走らせて3日ほど。 　最近開拓された海しかない場所、としか聞かされていなかった私は正直少しも期待していなかったのだけれど……実際に来てみれば協会に寄る途中でもいくつかの町の拡張が行われていて、思っていたより期待の持てる景色を見ることが出来たのが少し嬉しかった。日記を書き終えたら、今日も少し見て回る予定。 　そういえば、しばらく観光している内に仲良くなった人がいた。 　一人目（？）は、鳥のような鉄甲傀儡……だと、思う。 　移動中、斜めになって水上へ浮いているところを見つけた。自らを海洋たんさしえん……なんとか、と名乗っていて、何回か聞き直したけれど今でもわかっていない。……とりあえず鳥さんと呼ぶことにする。 　傀儡術は確かに月曜魔法として分類されているのだけど、そういう講義を受けていなかったことが今はとても残念に思う。 　鳥さんに組み込んであるのか、色々な物を作れるようなのだけど眺めていても見たこともない仕組みで動いていて何もわからなかった。鋳金術（金曜）の応用系だったり？羽をぱたぱたさせていてなんだか可愛らしい。 　もう一人はチャコールさんと名乗った。テリメインにいる人々の例に漏れずとても背が高く、赤毛の髪をしている人。 　鳥さんを牽引していたら遠くからでもわかるほど手を振っていて水中船を桟橋へ寄せたものの鳥さんしか見えていないような愛でっぷりで…… 　まるで久しぶりに出会ったかのように抱き付いてはすりすりしている様子をしばらく眺めていたけれど、後から食事処で話を聞いてみるととりさんとチャコールさんは初対面だったらしい。……なんだか変わった人だな、と思ってしまった。 　2人と一羽で話を重ねる内に、ここで会ったのも何かの縁と思ったのかチャコールさんが私と鳥さんとでパーティを結成する話を持ち掛けてきた。悪くない提案だと思ったので賛成し、今もその為に借りた家に住んでいる。家といっても大部屋の一つを簡単な衝立で分けたような比較的安い場所で柱も無く、風が強いと波に浮いてしまうだろうけれど、ここの海は穏やかでそういった心配は必要無さそうだ。 　今は、お昼に何気なくチャコールさんの手首に簡単な紋様術書いてあげたところ大変喜んでいたことがあってか、お守りやボディペイントの露天商を出してみようということになっている。……確かにウィークリッチでもそういったお店はお祭りの時などに出店しているところを見るけれど、そんな人達とは比べ物にならないはずで……それでも路銀が稼げるのなら生活も楽になるだろうから、私が管理出来る範疇でなら試してみるのも良いと思った。 P.S 　チャコールさんが持ってきた話によれば、ここの海の中でも特に綺麗で水底に珊瑚が積もっているような場所があるらしい。今度皆で行ってみよう。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

クーリエは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

クーリエは杖を購入した。

クーリエは重鎧を購入した。

クーリエは重盾を購入した。

クーリエは魔力を訓練した。
クーリエは魔力を訓練した。
クーリエは体力を訓練した。
クーリエは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
クーリエは魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

目的の決定