———ゴボボッ それは、自分にとっては馴染み深いモノ。 自分には、味方であるモノ。 しかし…普通の人間には、己のルーツであると同時に、時に死をもたらすもの。

……海、か…？

海。正確には、テリメインと呼ばれる未開の、ほぼ海に満たされた世界。 そんな世界の海の一つに、"彼"は居た。 水中できょろきょろと周りを見回す青年。茶色の髪に茶色の瞳。 歳は10代後半といったところだろう、学生らしい青の制服の布は水を含み、 彼を水底へと誘っていく。 普通の人間ならば、この状況はとてつもなくまずい。 水底は深く、底が分からない。 沈んでいくことは人間にとって死を知らせることに他ならないはずなのだ。 はず、なのだが。 この青年はとても落ち着いていた。とにかく、生命の危険が己にないことを理解していた。 口から空気である泡は出ていっているのが分かるところを見るに、 呼吸を行っているが、水を吸っている。 …水から酸素を補給出来ている、のだろう。 常人ならば"そんな馬鹿な"という話である。 しかし、彼の持っている力…"異能"が、今現状の彼を冷静にさせていた。

………どこなんだ、ここは…。

青年の呟きは、泡になって上へと浮いていく。 確か自分は、地上に居たはずだ。そして…戦っていたはずだ。 狂った"己と同じ力を持つ者達"と。 それがどうして…海に居る？ 沈みゆく中、青年は自分の手を訝しげに見た。 まるで、異物を見るかのように。 （あっちの姿に成れない…？　 　水は問題ない、…なのに、なんでだ…。) 青年の顔は、明らかな困惑を含んだ。 しかし、こうしていてもラチがあかないと判断したのか、上を見上げた。 海底は未だ見えない。しかし、青年は足を曲げる。 まるで、海底を蹴って海上へと行こうとするような動作を、何もない水中で。 ぐぐ、と足のバネを利用しようとしている場所には、水が渦を巻くように集まっていた。 （…これは出来るのか。） 彼は困惑したまま、ひとまずはその水を蹴り、海上を目指した。 ——"水渡　境哉"（みわたり　きょうや） 別名『浮遊する人魚』 後に彼は海底探索協会にたどり着き、そこでスキルストーンと共に説明を受けることだろう。 この異界の世界が何か。そして、自分の持っている通信機器は使えないこと。 現状は、元の世界に戻れないことを。 厄介なことになった、と感じながらも、 彼は元の世界に戻る為に、探索者になるより他なかった。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

境哉は周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

境哉はSSシェルボックス(低)を購入した。

境哉はTGシェルボックス(低)を購入した。

境哉は魔攻を購入した。

境哉は魔力を訓練した。
境哉は魔力を訓練した。
境哉は体力を訓練した。
境哉は体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
境哉は精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

操られた水 に 魔導力強化 を実行！
操られた水 の 魔導攻撃力 を 2回強化した。

堅牢な鱗 に 命中力強化 を実行！
堅牢な鱗 の 物理命中、魔導命中 を 2回強化した。

スキルNo.2 ヒール のスロットを増加しようとしたが、TPがなかった（必要TP:10）。

目的の決定