とある酒場兼食堂の一角。 地獄のランチタイムを終えた頃いくつか有るテーブルの一つで悲喜こもごもの声が上がった。 テーブルに項垂れる男女の中、一人の女が先に赤い印の付いた紙縒りを手に嬉しそうに、けれども申し訳なさそうに 困った笑みを浮かべその様子を眺めていた。 「コレも勉強でしょうから頑張って来ますね。……皆さん、生きてます？」 『七つの海に、未開の遺跡探索』冒険者ならば是が非でも飛びつきたい報せ。 ただし、行けるのは一人かその一人が選んだ付き添いのみ。その一件を引き当てたのは 見る限り頼りになるとは言い難い、今まさに苦笑いを浮かべているこの女だった。　 そんなこんなのやり取りがあった後、赤い印を手にしていた女ともう一人小さな少女が 見知った仲間の集う拠点から暫しの長期遠征へと出かけていったのだった。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「ひ、ひとがたくさんなのです…！」

「そうですね、探索者募集は世界問わずみたいですからね。……華鳴、一応この羽織り借り物なのであまり引っ張らないで…。」

「ううううぅぅぅ～～～…！！」

。o(真顔のまま固まってる…。人に慣れる練習は中々難しそうですねー)

少女にしては割りと力強く握り締めてくる手をやんわりと撫でて落ち着くように促しながら私達は到着した海底探索協会の周りを 様子見も兼ねて歩き回っていた。自分達がやってきた様に多くの探索者が訪れているらしく想像よりも多くの人の数に 私も思わず目眩がしてしまう。とは言え、まだ気を休めている暇はない。 異なる世界と言えども私の様な者がやるべき事は結局の所変わらないのだ。物売りなどからは少し離れ、 しかしながら何とはなしに馴染み深い様な空気の場へ辿り着けば、此処でも同行者や協力者を求めた張り紙をする者は 多いらしい。それぞれ、『同行者求む！』やら『大いなる宝を共に！』なんて言葉の目立つ募集が見られる。 張り紙でなく直接、探すために声を掛けている姿も多い。 その内に落ち着けば、酒場の様な場所も増えていくのかもしれない。そんな事を考えながら並ぶ募集要項を横目で確認すると、 自分も同じように張り出そうと思って持ってきた物を取り出し改めて見直してみた。 ●探索同行者募集（２名様）● テリメインでの探索を行うにつきまして 同行してくださる方を２名募集しております。 海賊行為などは考えておらず純粋に遺跡探索をメインに 動向してくださる方の募集になります。 探索につきましても無茶なノルマや探索行為などの 堅苦しい制限は無くそれぞれの目的などに応じ、 力を合わせてやっていけたらなと思います。 お目に止まりましたら、下記宛へとご連絡下さい。 （恐らく、協会の周辺で暫くは居ると思います） 海底探索協会 登録済冒険者　藜　八代 我ながら何とも魅力的なフレーズの乏しい募集な気がする。とは言え、嘘八百を並べ立てるのも、後に面倒事になるかもしれないし ある程度まともそう……もとい、堅実的であったり友好的なタイプを求めるなら堅い文言でも良いだろう。 そう自分に言い聞かせると意を決し目の前にある募集群の中に自分の募集用紙を貼り付けた。 どうか、お縄になる系の人がやって来ませんように、と祈りながら。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

八代は周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

八代はTGシェルボックス(低)を購入した。

八代はTGシェルボックス(低)を購入した。

八代はTGシェルボックス(低)を購入した。

八代はTGシェルボックス(低)を購入した。

八代はTGシェルボックス(低)を購入した。

八代は魔力を訓練した。
八代は魔力を訓練した。
八代は魔力を訓練した。
八代は器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
八代は器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

目的の決定