穏やかな朝日がテリメインの波間を照らす様を、ユーロイは眺めていた。今まで、さまざまな夢を見てきたし、その中で海も見たはずだった。それがまるで、知らないもののように、彼のカメラアイに投影されている。これが海。生き物が生まれてきた場所。ユーロイは自分の生まれた場所のことを考えたが、どうにも思い出せなかった。自分の名前や、所属、他人の夢や記憶に＜ミッシンダイブ＞して、＜忘れ物＞を持ち帰る仕事をしていたことも、ここではないどこかの世界から来たことも覚えているのに、たったそれだけなのに、どうしてこんなに手持ち無沙汰で、誰かに名前を呼ばれているような感覚なのだろう。自分に名前を呼ばれるような人がいたのだろうか？・・・・・・ユーロイは不安になって考えるのをやめ、脚部を包み込んでいるぶかぶかのゴムブーツのつま先で砂浜をこすった。白色の縁がブーツをかすめ、そして戻っていく。その様子を目で追いかけようとしたが、途中でなくなってしまった。カメラアイが朝日を感知し遮光モードに切り替わる。 「どうだい、綺麗だろう」 　振り向くと、大柄な、見るからに海の男という風体の男が後ろに立っていた。彼は、浜辺に打ち上げられていたユーロイを発見した命の恩人で、海底探索協会の者だ。少年は男の独り言みたいな問いかけに対し何も答えなかった。ただじっと前を、遠くを見ていた。 「ジラコさん・・・。俺、どうすれば・・・。わからないんです。」 「ったく・・・オメェはガキだからな。」 　男は柄にもなく坊主頭を右手で掻いた。それから、その手で真正面を、まっすぐに指さした。指先が朝日を浴びて光っているように見えた。 「あそこにある。」 「海に行けば、きっと見つかる。坊主の＜忘れ物＞がな・・・。・・・これを持っていけ。」 　ジラコから手渡されたのは、一見ただの石のような塊だ。しかしユーロイがそれを受け取ると、ただならぬちからを秘めていることがすぐに分かった。きっとこれが、鍵だ。すぐに分かった。少年は頷いた。それから、不慣れな様子で変な頭飾りのついた頭を下げた。 「・・・助けてくれてありがとうございました。」 　受け取るや否や、ユーロイは全速力、ともすればジェット機のような勢いで風を巻き起こし海へと走っていく。巻き込まれた波や砂がジラコの顔面を襲ったが、それを拭ったときにはもう少年の姿はなく、大きなしぶきが海面に上がるのみだった。 「あーあ、ホントに行っちまった。」 （20161029 - FIRST DIVE 4649）

《海底探索協会》

《海底探索協会》

ユーロイは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

ユーロイはゴーグルを購入した。

ユーロイはヒールを購入した。

ユーロイは体力を訓練した。
ユーロイは体力を訓練した。
ユーロイは精神を訓練した。
ユーロイは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
ユーロイは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

ドリームキャッチャー に 防御力強化 を実行！
ドリームキャッチャー の 物理防御力 を 2回強化した。

ダイバースーツ に 防御力強化 を実行！
ダイバースーツ の 物理防御力 を 2回強化した。

ゴーグル に 防御力強化 を実行！
ゴーグル の 物理防御力 を 2回強化した。
装備名を ミッシンダイバーのゴーグル に変更！

ユーロイはアイテムNo.4 ヒールを私有化！

ユーロイはアイテムNo.5を私有化しようとしたがアイテムがない。

ユーロイはアイテムNo.6を私有化しようとしたがアイテムがない。

目的の決定