Seven Seas
-DAY2-

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潜航日誌
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アウエラが気づいた時には、すべて遅かった。
慣れた海だから、穏やかな日だからと慢心があった事は否めない。
アウエラの種族はその海域において並び立つ者のいない、食物連鎖の頂点に立つ存在である。ゆえに敵に対する警戒も薄く、周囲への観察が不足していたのもまずかった。

——だが、結果論はそうだとしても。いったい誰がこの俺を責められよう。

アウエラは己に迫る死の運命に懸命に抗いながらも、そう考えていた。

——いったいどこの誰が、この穏やかな海の中で、何の前触れもなく、突如として海中に穴が空くなどと想像できようか?

すべては唐突だった。
アウエラが泳いでいると、突如としてぽっかりと黒い大穴が出現して、周囲の海水を凄まじい勢いで飲み込んだ。
驚愕しながらもアウエラは穴に飲み込まれまいと渾身の力を込めて尾びれを振り、全身の筋肉が悲鳴を上げる程に力を込めて脱出を試みているが、彼の5mを優に超える巨体は少しずつ穴に吸い込まれていく。

穴が生物の口か何かなら限界や勢いが弱まる瞬間というものはあるのだろうが、生憎と穴はただの穴であるらしく、勢いを弱める事無く無心で海水とその他もろもろを吸い取り続けている。
アウエラもこのままでは逃げられないと分かってはいたが、だからといって諦めれば待つのは十中八九死だ。こと、生死に限ってはアウエラに諦めの二文字は存在しない。
死ねば楽になるとしても必死に生き抗うのが彼の矜持だ。

しかし、だとしても彼はまっとうな生物である。渾身の力がいつまでも続くはずがない。
疲労した肉体は徐々に勢いを失い、それに反比例して穴に引き込まれる速度は上がっていく。

ずる…ずる…と、徐々に引き込まれるアウエラはなおも渾身の抵抗を続けながらも「ここまでか」と覚悟を決める。
成魚となって早5年。つがいを作る事もなく、己の意思も遺伝子も残さずに他の兄弟達と同様に無為に死んでいくであろう己の運命に無念を感じながら、やがてアウエラは大穴へと引き込まれた。




——暗い穴の中は完全な闇だった。
夜を見通すアウエラの瞳をもってしても何も見えなかったが、己の周りに吸い込んだであろう海水や小魚達が在ることだけは気配でなんとなくわかった。
仮に生き残るとするなら、当面の餌の心配はなさそうだとアウエラは安堵する。流れに逆らう事は難しいが、臭いを辿って他の生物に襲い掛かるくらいならばわけがない。

とりあえず、何がどこにいるのかを探るため、アウエラは自慢の鼻をひくつかせて探る。
中型の魚…海生哺乳類…くらげ…海亀……。亀の方は甲羅に岩でもぶつけたか、致命傷を負っている事もそれで分かった。
アウエラは抵抗のために消費した体力を思い、亀の方は今ここで食らうのが得だろうと考えた。

ゆらり、と闇の中で巨体が動く。
海亀は瀕死の状態に在りながらも己に迫る更なる危機に気付き、ばたばたと流れに乗って逃げる。
しかしアウエラの鼻は血の臭いをしっかりと捉えていた。ひくり、ひくりと鼻を鳴らしながらアウエラはゆっくりと、獲物をいたぶるように徐々に海亀へと近づく。
近づく両者の距離。血の臭いに興奮を覚えながらもアウエラは冷静に、容赦なく海亀へと近づく。

捉えた。

臭いが一段と強くなり、乱れる海流に確信を覚えたアウエラは、スッと速度を速めて一気に距離を詰めながら、口を開く。真っ赤な口の中には剣の如き鋭さの牙が生え揃い、獲物の血で染まる瞬間を待っている。
アウエラはなおも流れに乗って逃げようとする海亀の甲羅に牙を——

「——ッ!?」

突き立てようと瞬間、黒一色だったアウエラの視界に色が戻った。
出口だ。
永遠に続くかのような穴はトンネルであり、終わりがあったのだ。

アウエラはとりあえず海亀を一口で甲羅ごと喰い砕き、腹ごしらえをする。面積が3分の1となった海亀の肉体に名残惜しさを覚えつつも、アウエラは迷わず流れに乗って勢いを加速させ、先へと向かい、やがて穴を完全に抜けた。

——青い世界が広がる——

陽射しが降り注ぎ、鮮やかな珊瑚の森が広がり、海藻が揺れる。
海面近くを、小魚の群がサッと通り過ぎて行った。
変わらない海だ。アウエラが知っているのと、何ひとつ。

だが、アウエラは強く困惑していた。
ここは、俺の知っている海ではないと強く確信する。
水の臭いが違うとか、潮の味が違うとか、そういった話ではない。
海に生きる者としての本能が、そう叫んでいるのだ。

「ここは…どこだ?」

呟くアウエラに返る答えはない。
自分が今しがた通ってきた穴を見てみれば、最初から何もなかったかのように塞がっている。
だが、血を流しながら海中を漂う海亀の頭部が、その穴が確かに存在していたと告げている。

アウエラは少し考え、それからゆっくりと泳ぎ出した。
まずは周囲の探索をと考えたのではない。感じ慣れた臭いを嗅ぎつけたから、襲うために向かったのだ。
彼の好物。食べ慣れた獲物。アウエラのいた世界では、めったにこちらの領域に入ることのない御馳走。

人間の、臭いだ。

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パーティメッセージ
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メッセージはありません。
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メッセージ
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PNo.1519 ミルフィーユ
からのメッセージ:
どう見ても探索者に見えない少女があちらこちらと物珍しそうに見回りながら、
ふと巨大な影に気が付いたのか近くまでやってきた


Icon ミルフィーユ
「うわあ~……なんだか……すごいですわね~…
…大きい…いや、巨大ですわね…」
Icon ミルフィーユ
「これもこの世界の特有のお魚さんなのかしら…わたくしの何倍あるんでしょう…」
Icon ミルフィーユ
「あ、そういえば意思疎通が出来る石を貰っていましたわね。
これで、もしかして意思疎通できたりするのかしら。」
Icon ミルフィーユ
「あーあー、御機嫌ようですわ、とてもとても大きなお魚さん。
あなたはこの世界の住人(人?)さんですの?」

とても無防備である。
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ボトルシップメッセージ
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メッセージはありません。
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参加コミュニティ
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参加コミュニティはありません。
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イベント
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《海底探索協会》
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Icon シュナイダー
「さあおまえの力を見せてもらおう」

Icon ロザリアネット
「頑張ってくださいね。私は汗臭いのは苦手なもので、控えておりますから」
Icon ロザリアネット
「……」
Icon ロザリアネット
「あ、オークさん。待ってください」

Icon シュナイダー
「ん? なんだ?」

Icon ロザリアネット
「ちゃんとこちらの水中で戦ってくださいね。探索者の皆さんは、海の中で戦っていただくのですから」

ロザリアネットは扉の外を指した。

Icon ロザリアネット
「それとこれ……オークさん。実力試験用のスキルストーン、付け忘れてますよ。」

Icon シュナイダー
「ん? そんなものあったか? まあ良い……うむ、これで1個か?」

Icon ロザリアネット
「ええ。新規探索者さんへのスキルストーンの使い方の指導でもありますから、お願いしますね。」

Icon シュナイダー
「うむ……だが、手は抜かんぞ!」
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通常戦闘
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Icon アウエラ
「不味そうな豚だ」



Icon オーク・M・シュナイダー
「さて、待たせたな…始めるとしよう。
何、遠慮はいらんぞ。全力でかかってこい!」
Icon ロザリアネット
「がんばってくださいね!
わたし、応援することくらいしかできませんけど……」
Icon オーク・M・シュナイダー
「ああ。万が一でも、巻き込まれたら危ないからな。下がっていてくれ」

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戦闘開始!
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アウエラ(前)
HP
303/303
HPHPHP
MP
47/47
MPMPMP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
225/225
HPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
100/100
SPSPSP
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オーク・M・シュナイダー
の機敏!
オーク・M・シュナイダー
の素早さが増加!
オーク・M・シュナイダー
の機敏!
オーク・M・シュナイダー
の素早さが増加!
オーク・M・シュナイダー
の機敏!
オーク・M・シュナイダー
の素早さが増加!
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ターン1
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アウエラ(前)
HP
303/303
HPHPHP
MP
47/47
MPMPMP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
225/225
HPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
100/100
SPSPSP
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アウエラの行動!
Icon アウエラ
「泳ぎには自信があるぞ!」
クロール!No.1 クロール
アウエラの素早さが上がった!


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オーク・M・シュナイダーの行動!
Icon オーク・M・シュナイダー
「ゆくぞ!鍛え抜かれた我が肉体の一撃!!」
オークチャージ!No.1 チャージ
アウエラに17のダメージ!
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ターン2
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アウエラ(前)
HP
286/303
HPHPHPHP
MP
39/47
MPMPMPMP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
215/225
HPHPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
64/100
SPSPSPSP
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アウエラの行動!
Icon アウエラ
「どれ、味見でもさせてもらおうか!」
チャージ!No.2 チャージ
オーク・M・シュナイダーに24のダメージ!


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オーク・M・シュナイダーの行動!
Icon オーク・M・シュナイダー
「ゆくぞ!鍛え抜かれた我が肉体の一撃!!」
オークチャージ!No.1 チャージ
アウエラに20のダメージ!
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ターン3
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アウエラ(前)
HP
256/303
HPHPHPHP
MP
37/47
MPMPMPMP
オーク・M・シュナイダー(前)
HP
181/225
HPHPHPHP
MP
55/55
MPMPMP
SP
28/100
SPSPSPSP
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Icon オーク・M・シュナイダー
「ま、まさか……!」


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アウエラの行動!
Icon アウエラ
「どれ、味見でもさせてもらおうか!」
チャージ!No.2 チャージ
オーク・M・シュナイダーに24のダメージ!


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オーク・M・シュナイダーの行動!
Icon オーク・M・シュナイダー
「ゆくぞ!鍛え抜かれた我が肉体の一撃!!」
オークチャージ!No.1 チャージ
アウエラに13のダメージ!


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オーク・M・シュナイダーのSPがない……!!
Icon オーク・M・シュナイダー
「むうっ! だ、騙したなロザりん!!」
オーク・M・シュナイダーは戦線を離脱!
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探索者No.500は勝利した!
アウエラはEXPを5取得!
TPを1取得!
SCを300取得!

Icon アウエラ
「腹が減った…」

Icon オーク・M・シュナイダー
「ぬうっ……!」
オーク・M・シュナイダーは息を整えている……!

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終了時
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アウエラ(前)
HP
233/303
HPHPHPHP
MP
35/47
MPMPMPMP
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イベント
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《海底探索協会》
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Icon ロザリアネット
「おつかれさまでした。チューンジェムはデメリットもあるので、気を付けてつけて下さいね」

Icon シュナイダー
「……言いたい事は無いこともないが
 ……まあ、中々望みがありそうな新人……だったか?」

Icon ロザリアネット
「さて、これで本当に名ばかりの審査は終了です」
Icon ロザリアネット
「ここからは、あなたの自由にこの世界を冒険したり、
 旅行したりして満喫してくださいね」
Icon ロザリアネット
「まあ、私たち探索者協会としては、この世界の謎の解明や、
 遺跡の探索などをしていただけるととても助かるのですけれど……」

Icon シュナイダー
「そのあたりはお前の自由だ」

Icon ロザリアネット
「ええ。ああ、でも……」
Icon ロザリアネット
「この探索者協会本部の周囲の海域は、まだ私たちの目が届くので、
 比較的安全なんですけれど……」
Icon ロザリアネット
「遠い海域になってくると、
 "海賊"たちが幅を利かせている危険な海域もありますので、注意してください」

Icon シュナイダー
「海賊どもに襲われると、有り金や持ち物を奪われる可能性があるからな」

Icon ロザリアネット
「遠くの海域へ出かける場合は、くれぐれもお気をつけて」

Icon シュナイダー
「海賊の情報は、俺達探索者協会のほうでも提供しているからな
 ……お前、海賊になろうとか考えるんじゃないぞ」

Icon ロザリアネット
「それでは、長くなりましたがこれで終了です。
 あなたの旅路に、幸多からん事を……」

Icon シュナイダー
「気をつけてな。良い旅を!」


Icon

Icon

ロザリアネットは尾びれと右手をヒラヒラと振りながら、
オーク・M・シュナイダーとともにあなたを見送った。
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アイテムの探索
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アウエラは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった!
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アウエラはSSシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
リフレッシュをゲット!

アウエラはSSシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
ガードをゲット!

アウエラはTGシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
【自MP○%以上】をゲット!

アウエラはTGシェルボックス(低)を購入した。
貝開封!
【通常時】をゲット!

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アウエラは体力を訓練した。
アウエラは体力を訓練した。
アウエラは体力を訓練した。
アウエラは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
アウエラは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

EXPを49ポイント入手した。
TPを5ポイント入手した。

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目的の決定
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PNo.500 銀鱗鉄牙のアウエラ
 はパーティ にゃん波シャークネード に参加した!


目的の決定
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PNo.500 アウエラ
は目的:遺跡探索を選択!


目的:遺跡探索に決定!

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次回練習戦闘予告
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にゃん波シャークネード にゃん波シャークネード
PNo.500 銀鱗鉄牙のアウエラ VS PNo.7 メロディ・アップルガース
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次回予告
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にゃん波シャークネード 遺跡の魔物たち
PNo.500 銀鱗鉄牙のアウエラ VS ナマコガール
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PNo.500 銀鱗鉄牙のアウエラ
キャラクターイメージ プロフィール
愛称 アウエラ
種族 デモンズシャーク
性別
外見年齢 25歳
テリメインとは異なる世界より召喚された鮫型の魔物。
性質は攻撃的で縄張り意識が強く、自分より小さい獲物には見境なく襲い掛かる。《悪魔の鮫》の異名通り、狡猾で執念深く、過去に海上都市が本種によって海中へ引き摺り込まれ、住民を食い散らした例もある。
群れは持たず、交尾などの例外を除いて一生を通して単独で世界中の海を回遊する。

アウエラは《悪魔の鮫》の一個体であり、他の個体と同様にあらゆる海で死と恐怖を振りまいてきた存在である。
それがふとしたはずみでこの世界へと召喚。たまたま近くにいたメロディ(PNo.7)に襲い掛かり、返り討ちに合った。
彼女を相応の実力者と見たアウエラは、この未知の海をどのように生きるべきかを探るため、彼女の使い魔として共にテリメインの探索へと乗り出した。
全長約8m 体重約1700㎏
[所持アイテム]
No. アイテム名 種類 強さ 備考
1 鋭い牙 武器 10
装備中
┗長剣 射程1
2 鮫肌 防具 10
装備中
┗衣服
3 リフレッシュ SS 0
4 ガード SS 0
5 【自MP○%以上】 TG 0
6 【通常時】 TG 0
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
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25
26
27
28
29
30
[習得スキル]
No スキル SHP SMP SSP 属性 Slot 射程 【使用条件】
1 チャージ 10 0 1 3 +1 自HP50%以上
┗チャージ 敵:物理攻撃
2 クロール 0 0 5 3 - 1行動目
┗クロール 自:素早さ増

データ
目的 遺跡探索
MHP 363
MMP 50
MSP --- SP なし
体力 189 魔力 70
敏捷 131 精神 80
器用 70
PLV 125
EXP 51 TP 11
SC 400
パーティメンバー
*単独行動中*
500
 
アイコン
0 1 2 3 4
500
500
500
500
500
5 6 7 8 9
500
500
500
500
500
リンクリスト
PNo.7 メロディ・アップルガース
PNo.993 レヴィア
PL名:消夢