潜航記録。 　記録個体。779号、フロラン…… 　連続航行時間更新。探査遺跡数、17箇所。 　記録より、兄姉機らの平均を下回る成果である。遺憾ながら。 「……」 　紺碧の世界。その底へとゆっくりと潜る紅色の機体は、搭載された電脳で静かに演算という思考を継続する。 　この成果は致し方ない結果であった。現在779号が活動する海域の名はセルリアン。穏やかな海の別名を持つ海は、駆け出しの探索者が多く集まる海である。 　それゆえに探索者の来訪は常に絶えず、海底に点在する遺跡のほとんどは彼らによって探査・解明されたものがほとんどだ。 　そして海洋探査型汎用機人の1号のロールアウトから早数年。779号のシリアルを持つ自己には、兄姉機が蓄積した情報が共有されている。 　この状況から、ここセルリアンで新たな成果を得ようとすることは、楽なことではない。 　779号フロランはこれを理解している。それでも自己に課せられた「遺跡探査による成果」の確保は、よりも上位の使命として位置づけている。 　779号は成果確保の為動いた。兄姉機との情報共有だけでなく、協会からの情報、他の探索者らの噂話。信憑性の有無に関わらず、あらゆる情報を仕入れ、そして現地へ赴く事を続けている。 　今現在も、とある噂話で囁かれていた座標を目指し…… 「確認、確認……照合。提供された情報の指示する座標と確認」 　到着する。同時に海底を確認。 　目標となる、遺跡と思しき遺留物をセンサーが拾った。 　海底にある物体は、通常定義される遺跡とは些か異なる形状をしていた。 　遺跡としてまず浮かぶものは、かつての文明と生活水準の面影を残す遺留物であろう。 　生活の必需品である食事のための道具。戦に向かう兵士らが身につけていた武具。時の権力者が身につけていたと思しき、煌びやかな装飾品。それらが海流に撫でられ続け、本来の形状を失った住居や宮殿の中に隠れている。一概に括れはしないが、端的印象で語るならば、それで間違ってはいないだろう。 　ならば現在。779号フロランが遺跡と認識している海底遺留物。その姿形を端的に語るならば、 「トレーラーのコンテナ……」 　ついぞ、機械ですら愕然としたのであろう。無機質ながらも沈んだ音で779号は発声した。 　 　海底に転がる立方体の箱。ところどころ錆や海底に棲息する生物などの侵食痕が見られるが、未だ6割は銀色の外装を残している。それが示すのはつまり、さして古くもないという事実。 「遺跡ではなく、不法投棄と判断」 　どこかの企業がこの海域へと持ち込んだのであろうか。しかし遺憾な、遺憾な結果である。信憑性を無視した探査だったとはいえ、落胆が生じる。だがそれも一瞬。 　 「廃棄物のサルベージ申請が必要」 　探査海域に斯様な廃棄物が残置されていることは、一般的見地からして好ましい状況ではない。早々に引き上げ、然るべき処理と、不法投棄を行った者の所在を突き止めることが肝要である。 　そのためにも、まずは廃棄物の調査を。779号は潜航を再開。対象に対し、当初とは別目的の調査を開始する。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

フロランは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

フロランはSSシェルボックス(低)を購入した。

フロランはTGシェルボックス(低)を購入した。

フロランはTGシェルボックス(低)を購入した。

フロランは体力を訓練した。
フロランは体力を訓練した。
フロランは精神を訓練した。
フロランは魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
フロランは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

汎用機人用標準装甲 に 防御力強化 を実行！
汎用機人用標準装甲 の 物理防御力 を 2回強化した。
装備名を 汎用機人用標準装甲 に変更！

腕部自衛用魔線銃 に 魔導力強化 を実行！
腕部自衛用魔線銃 の 魔導攻撃力 を 2回強化した。
装備名を 腕部自衛用魔線銃 に変更！

フロランはアイテムNo.3 シュートを私有化！

目的の決定