—……、……ま、エ……さま— 声が聞こえる。 私の周りには、誰もいないはずなのに。 物ごころついた頃から、いつだって独りだった。 一族では珍しいこの青銀の髪のせい？ 他の奴に比べて鰭も鱗も多いせい？ そんな事はどうだっていい。 今日を生きていければそれでいい。 ～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～ 「……さま！エンテさま！！起きてください、コリエンテさま！！」 海の底の底。 わたくしは岩陰で水の流れに揺蕩い転寝をしていたエンテさまを起こそうと致しました。

「エンテさま！！そろそろ起きて出発しなければ、みなさまに置いて行かれますよ！？まったく……せっかくこんな無頓着すぎるエンテさまとご一緒してくださる方がいらっしゃったというのに……」

エンテ「私は別に独りでも……」

「何をおっしゃいます！！せっかくの機会ですのに……。ここであなたさまに他者との関わり方をしっっっっっっっっかりお教えしませんと！主殿に向ける顔がございませんっ！！」

「さあ、笑顔です！他者と他者の関係をスムーズにするには笑顔！にーっと笑ってくださいまし！」 そんな、わたくしの笑顔に表情一つ変えることなく、エンテさまは身を起こして軽やかに海面に向かって泳いで行ってしまいました。 この日誌だって、本来ならエンテさまがお書きになるはずですのに……。 書く気がまったくないのですから困ったものです。 しばらくは、わたくしが書き、いずれ最終的にはエンテさまご本人に書いてもらえるよう、ご指導しなければ！ そうしなければわたくしは、わたくしを召喚なさった主様に顔向けできません。

「……当分は、苦労しそうですね。ここに来て、少しでも変わってくださればいいのだけど」 ～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～ 申し遅れました。 わたくしは水の精霊、ク・リオーネ。 どうぞ、リオーネとお呼びくださいませ。 とある方に召喚され、一族の中いつも独りでいらっしゃる、他者との関わりを一切持たない困ったさんなエンテさまのお世話を申しつけられました。 わたくしのお役目は、ほんの少しでもいいからエンテさまに他者と助け合う大切さをお教えする事。 それから、いつもお独りゆえ、常識などを全く知らないエンテさまに最低限の事をお教えする事。 けれど、わたくしも精霊界にいた身。 こちらの世界の常識や流行はまったくもってさっぱりんこ！なのです。 幸いここにはたくさんの方々がいらっしゃいます。 みなさまのお力を借りて、どうにか、主殿に顔向けできる程には！！と思うしだい！！

リオーネ「さあ、これからが忙しくなりますよー！エンテさま、待ってくださいー！！」 ～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～・～ 不思議なペンを放り投げる様に置いて、不思議な日誌を閉じて。 水の精、ク・リオーネは先を泳いでいくコリエンテの後を追いかける。 呼ばれても振り向く事をしないエンテはただ無表情に海面の光を目指して泳いでいく。 エンテが先どのようになるのか、はたまた変わらないままで終わるのか。 それは海の神のみぞ知る。 ………………のかもしれない。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

エンテは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

エンテはヒールを購入した。

エンテは魔力を訓練した。
エンテは魔力を訓練した。
エンテは精神を訓練した。
エンテは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

ただのジャンプスーツ に 防御力強化 を実行！
ただのジャンプスーツ の 物理防御力 を 2回強化した。
装備名を 補強したジャンプスーツ に変更！

トリアイナ に 命中力強化 を実行！
トリアイナ の 物理命中、魔導命中 を 2回強化した。
装備名を トリアイナ に変更！

エンテはアイテムNo.3 ヒールを私有化！

エンテはアイテムNo.4を私有化しようとしたがアイテムがない。

エンテはアイテムNo.5を私有化しようとしたがアイテムがない。

目的の決定