さてさて。 故あって、日誌というこれまでに起きた出来事を記すものを書くに至りました。 故というのは本当に些細なものなのですが、それは私と彼女だけの秘密ということになっています。私は秘密という言葉にひどく弱いのです。 私の名はオリヴィア。かの国ユグドラールより訪れ、今は不可思議の海で覆われたテリメインという地でこうして筆を取っている雑多の冒険者の一人と言われるものです。 世を動かすような商才も、怪物を打ち倒すような武勇も、ありとあらゆる人間を呼び起こす人脈も何一つとして持ち合わせてはいませんが、今日まで達者で日々を過ごしてきました。 そのような凡夫である私がテリメインを訪れた理由は……、いえ、理由や原因になるようなものは、対してないのです。 ただ、難儀な性格とは承知の上なのですが、私は大層飽きっぽいようで、先刻まで過ごしていた場所を離れたくなっただけなのです。 その行き先として不可思議の海(私が元居た場所でそう呼ばれていたのでそれに倣い私もそう呼んでいるのです)テリメインを選んだことは、神の思し召しか、そうでなければ星の導きか、さもなければ一ヶ月のラッキーカラーか星座か姓名が私に当てはまっていたのでしょう。 かくて私は御二方と出会い、不可思議の海へと挑む日を間近に控えました。その、出会った方については……、またこの日誌を開くことがあれば書き記したいと考えています。 今日は一先ずここで筆を置き、明日からの冒険に思いを馳せることに致しましょう。 ではでは、またいずれ、機会があれば。

「しかしいやはやいやはやしかし！ ご覧の通り！オリヴィア君は随分とマメだと思わんかね？マメ野マメ子さんだね。ジャックとマメの木の小人のようだね。それに対して俺の喋ることは尽く意味を体裁を保っていないことは自明の理であるので、文字を見るだけで頭の痛くなる繊細なキミは回れ右をしておくと幸せに過ごせるだろう。保障？しないよそんなモノ。 もとい！始めましての諸君には自己紹介をさせて頂こう。俺の名は悪魔フィデナムア。諸君が悪魔と呼び忌み嫌うゴキに勝るとも劣らない御奇妙な存在そのものだ。 何故俺がこのような場所に現れているかと言えば、それはオリヴィア君が今の俺の主人だからに他ならない。そうそう、パーソナルスペースに出来るのがこの空間くらいしかないのだ。鳥篭でももうちょっと広くね？せまくね？アウシュビッツじゃね？瀬戸内海じゃね？ああ、違う！そんな話はどうでもいいんだ！へそで茶を沸かす方法くらいどうでもいい。どうでもよすぎて屁の芽が出る。 俺はただ単に諸君には達者でいてほしいというお願いをしたいだけなのだ。不可思議の海に夢中になって心の臓を掬われては詰まるも詰まらんも無いものな。死して花見を咲かせたところで、喜ぶのは羽虫程度じゃ。俺のような悪魔は羽虫より上等だから、生きている人間を顧客として迎え入れるのが通なのだ。通天閣よりも高くツール・ド・フランスよりも長い心持で挑むのが悪魔というものだ。 まあ、積もる話も積もらない話も有るには有るのだが、一人で喋くり続けるのも本当につまらんものなァ。本日はここまでにしておこう。なぁに、またいずれ些細な事で諸君の前には現れるだろう。 ではまた会える日を精々心待ちにしているよ。シィ・ユゥ・アゲン、またきて四角。だ。」

「しかしコレだけ書いておいて、いざ実戦の場で地面を舐めていたら赤っ恥だね。冒険者稼業は大変だねェ。」

《海底探索協会》

《海底探索協会》

オリヴィアは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

オリヴィアはゴーグルを購入した。

オリヴィアは麻痺を購入した。

オリヴィアは器用を訓練した。
オリヴィアは敏捷を訓練した。
オリヴィアは器用を訓練した。
オリヴィアは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
オリヴィアは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

スキルNo.1 スラッシュ を改造しようとしたがアイテムNo.3021 がなかった。

目的の決定