ミサキ・サザン。１７歳。 今あたしは、あたり一面見渡す限りを海に囲まれた小型船の上にいる。 水着を着て避暑地で優雅なバカンス……ってーわけでもなく、 宇宙服か？と見間違うような潜水用の服を全身にまとって、水面との睨めっこ中。 「……これ、ホンマに大丈夫なんやんなあ？　なあ…？」 顔を上げて、あたしの周囲をふよふよ浮かぶ卵のようなものへと話しかける。 卵からは機械的な音声で 『モンダイナイ、テストハカンリョウズミ。カンペキ』 なんて、信用できんのかどうなのかわからんことを言うてくるし。 「…もーちょっと洗練された感じのデザインとか重さとか動きとかできひんかったん？」 『ナイブニハ、ハカセガサイシンエイノギジュツヲツメコンデアル。カンペキ』 「せやからおじーちゃんの完璧はイマイチ信用できんねんて。あと繰り返されると余計不安なる」 再び水面に映る潜水服の姿と睨めっこ。 ごつっとした外見からは中に入ってんのが１７歳の乙女であるなんて全くわかるまい。あと地味に暑い。 それでも、泳ぎが得意ではない自分がその身一つで潜っていくよりは絶対マシ……やと思いたい。 フツーに動けるとか言うてたけど何があるか分からへんしな、うん。 そんなんがこんなトコに何しに来てるかって？ うーん、まあそれには色々と事情があってー……。 ついこないだ、あたしは両親に黙って家を出た。 どうせ家にいつ帰ってくるかどうかも分からん人らやし、気がついてからびっくりしたらええねん、って。 ちょっとしたケンカの後やったから、衝動的なもんもあったかな。 ちょうど学校も休みに入ったところ、普通ならバカンスやら講習やら、何かしらイベントのある時期だけど、 今年は何もかもぽーんと投げ出してく。これでも勉強はわりと出来るほうだし、多少の遅れはなんとかなる。 友達に「ちょっと自分探しの旅に出てくるわ」って言うたら何それ言うて笑われたけど。 とはいえ、勢いだけで全くアテのないとこへ出るにはちょーっとだけ不安なので、 まず目指すのはおじーちゃんのトコ。 小学生くらいのころは毎年休みになるごとに行ってたけど、ここ最近はごぶさたしてた。 おじーちゃんとこまでは交通機関乗り継いで数時間、結構な距離やし、何だかんだ進学してからは忙しくしてたから。 久しぶりに顔を見に行く、って大義名分もできる。 昔なんかの技術で特許をとって一発当てたこともある科学者？のおじーちゃんは変わったとこもあるけど、 あたしは好きやった。メールを一本だけ入れて、返信確認もせずに出発———。 「おじーちゃん、いてへんのー？」 数時間後、ようやく到着した祖父の家のチャイムを連打してみるも、全く返事がない。 「もー、こんな時に限っていてへんて何してんのん……」 あたし自身も割と自分勝手だなーと思うつぶやきをしながら、玄関の前で座り込んで持っていた端末を開く。 改めておじーちゃんに居場所を尋ねるメールでも送ってやろうとしたとき。 端末に、メールの着信を知らせるアイコンが点滅した。 「遅いってもー、おじーちゃんどこにおるん……？？　何、テリメインて………？？」 ミサキ・サザン。１７歳。 これが、今まで経験したことのない出来事と、様々な出会いと再会の始まりだった。

《海底探索協会》

《海底探索協会》

ミサキは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

ミサキは【自MP○%以上】を購入した。

ミサキはTGシェルボックス(低)を購入した。

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ミサキは精神を訓練した。
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ミサキは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
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目的の決定