「これとこれと・・・ああ、あとはこれも必要じゃな。あれはどこにあったか…」 「ご主人様～…何してるルカ？？」 ガラクタの山−少なくともシャルカにはそう見える−を漁る小さな影に言葉を投げる。 ここは錬金術師・イルプトオーメルのラボであり、がさごそと道具を漁っている小さな影がそのイルプトオーメル本人。その小さな姿は見た目まだ子供と呼んで差し支えない年頃である。それを主人と呼ぶピンク色のシャチ、シャルカは彼にこき使われる身だ。 昨日は特に酷かった。珍しい岩石があると火口に飛び込まされたかと思えば、縄張りをあらされて怒った竜に追い回された。最初からそのつもりだったのだろう、命からがら逃げ切った先には目的のブツを手にいれた上機嫌なこ主人様。そう、そういうヤツなのだこいつは。 毎度の事ながら傍若無人・極悪非道な主人に文句に文句を重ね、なんとかもぎ取った休暇。今日は久しぶりに羽を伸ばせるチャンスだったのだ。大好きなスイーツを食べに、気になるあの人とデートの約束までとりつけたのだ。 しかし何やらごそごそとやっている主人を見ると、正直嫌な予感しかしない。 「見て分かろう。荷造りじゃよ。」 「分かるから言ってるルカ！！今日はオヤスミじゃなかったんルカ！？？」 シャルカは焦っていた。主人の手のひらがくるくる回転することは嫌というほど味わっている。だが今日ばかりは譲れない、あの人とデートをふいにするわけにはいかないのだ。 「ん？おぬしは何を言っておる。休みに決まっておろう。わしはちゃんと約束は守るぞ？？ だから”ばかんす”にいくのであろ？？？」 「ルカ！？」 シャルカは乗り物としても使役されている身。主人が出かけるとなると自分も引きずりまわされるのが常である。だが今日ばかりはあきらめるわけにはいかない。 「それは良かったルカね。じゃあ行ってらっしゃいルカ～」 「だからさっきから何を言っておる。おぬしも行くんじゃよ。日々苦労かけてるからのぅ、たまには”ばかんす”にも連れ出してやろうというのに」 「ルカ！？…いや苦労かけているという自覚があるなら自重して欲しいルカ… じゃなくてルカ！！お気遣いありがたいルカけどボクにはボクの羽の休め方があるといううかデートの予定がルカ」 折角苦労して取り付けたデートの約束なのだ。それをすっぽかすだなんてとんでもない。しかも代わりがご主人様と”ばかんす”だ。楽しい思い出どころか地獄の釜が開くのは目に見えていた。 「後生ルカ！休ませて欲しいルカ～」 「…そうか。わしの好意を受け入れられんというのじゃな…折角おぬしのために準備してやったというのに」 「うっ…そう言われると悪い気がしてしまうルカ…。ちなみにどこ行く予定だったルカ？」 それを聞いた途端、ご主人様の表情がパッと変わった。満面の笑み。何も知らない人が見たらとても魅力的に見えるだろうその笑顔に、シャルカの中の嫌な予感が確信に変わった。これはまずいやつだ。 「よくぞ聞いてくれた！！最近面白い遺跡が発見されたらしくてのー、なんと海の中にあるという話じゃ。未知の生物にお宝、魔法まで埋もれているとの噂があってのぅ、真偽はともかくとして…これは”ばかんす”ついでには絶好のチャンスじゃろ？？」 「どう見てもそっちがメインじゃないルカ！！！！！！！絶対嫌ルカ！！！！！！！っていうか明日からでもいいじゃないルカ！！！！！！」 「善は急げというじゃろ。イルカの癖に生意気じゃな」 「ボクにとっては善どころか悪ルカ！！っていうかボクはイルカじゃないルカ！シャチルカ！！そこんとこは譲れないルカー！！！」 「じゃあデートは諦めてくれるな？？？」 「それも譲れないルカーーー！！！！！！！！！！」 「わがままなやつじゃのう…」 「どっちがルカーーーー！？？？？？？？？？？？？」 ぎゃいぎゃい喚くシャルカを前に、やれやれ…と言いたげに首を振りため息をつく錬金術師。 「仕方ないのぅ…」 「そうルカ！”ばかんす”ならひとりで行くのも…」 「こうなりゃ実力行使じゃ」 「ルカーーーー！？？？？？？？？？？？？？？？？？」 錬金術師の手には、先ほど発掘していたガラクタ？が握られていた。 シャルカにはよくわからないものだが、ご主人の発言からなんとなく用途は想像できた。これはやばいやつだ。というか最初からそのつもりだったんじゃないか。 「嫌ルカーーーーーーー！！！！！！！！！！！！！！！」 その場から逃げ出そうとしたが時既に遅し。シャルカの叫び声はその身とともにガラクタ？に吸い込まれていった。   「現地につけば諦めもつくじゃろうて。 さぁ今度は何が待ってるかのぅ？楽しみじゃな」 こうして彼らの海の冒険は幕をあける———

《海底探索協会》

《海底探索協会》

イルプトオーメルは周辺を探索…………。

今回はアイテムを見つけることができなかった！

イルプトオーメルはSSシェルボックス(低)を購入した。

イルプトオーメルはSSシェルボックス(低)を購入した。

イルプトオーメルはTGシェルボックス(低)を購入した。

イルプトオーメルはTGシェルボックス(低)を購入した。

イルプトオーメルはSSシェルボックス(低)を購入した。

イルプトオーメルは体力を訓練した。
イルプトオーメルは魔力を訓練した。
イルプトオーメルは体力を訓練した。
イルプトオーメルは魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
イルプトオーメルは器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

サファイアアゾット に 魔導力強化 を実行！
サファイアアゾット の 魔導攻撃力 を 2回強化した。

アルケミーローブ に 攻撃力強化 を実行！
アルケミーローブ の 物理攻撃力 を 2回強化した。

目的の決定