Seven Seas

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C1659 海上拠点《エスカベーシュ》
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帆が膨らんで、猫のドクロマークがテリメインの海を走る。
誰が見ても海賊船だとわかるその船はしかし、貴方を襲うことはないし、荒くれ者の声も聞こえてこないだろう。

テリメインの海で偶然出会ったのか、はたまたスキルストーンの誤作動で偶然転送されてきたか。
貴方がこの船を訪れれば、楽器を演奏するような声が、貴方を歓迎するだろう。
ここは、船上拠点――エスカベーシュ号。
楽しい日々が、貴方を待っているかもしれない。

***

※船員とゲスト項目は削除しました。
※船内に宿泊していなくてもお気軽に参加下さい。

■現在地:未開の海域(穏やかな海セルリアン)

■設備等
狭い四人部屋多数《空き部屋:多》
客室《空き部屋:少》
テリメインバーガー《窓口:ユニ》
浴場《なし》
調理設備《なし》

■なんか起こってるかも(イベント)
・ドラジェを女の子らしくしようとしたけどなんかご飯食べ始めた
・お風呂を作り隊

***

海上拠点《エスカベーシュ》へようこそ!
ここはテリメインを探索しながら、船内を拠点に生活するロールプレイコミュニティです。
マナーを守りながら、キャラクター達の生活を描く場としてご利用下さい。


■説明とか
・海賊船ですが、キャラクター達はPKとしての海賊ではありません。どなたでもお気軽にご参加下さい。
・プレイヤーとして発言することは極力控えて下さい。
・コミュ主や船員だけでなく、いろんなキャラクターとの会話を楽しみましょう。
・参加者がイベントを起こしても構いません(例:面白いアイテム見つけたよ!等)
・寝泊まりは船内にある寝室を利用して暮らしています(ほとんどが狭い4人部屋になります)
・スキルストーンの転送機能を使って、いつでもやってこれます。
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コミュニティメッセージ
ワカメ
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PNo.1659 リンス・アライアス
からのメッセージ:
Icon リンス
「う~、すっかり遅くなっちゃった
 夜になると寒いな~」

 スキルストーンを使ってエスカベーシュ号へ戻ってきたらしいが、あたりはすっかり夜の海だ。リンスは白い息を吐きながら、無数の星明かりの下で寒い寒いと呟いている。

Icon リンス
「はやくあったか毛布にくるまろーっと
 あ、そうだ! ドラジェと一緒に寝れば――」

Icon リンス
「――は怒られるから駄目だよね
 はぁ、わがままな妹を持つと大変だなあ……」

 いないからって言いたい放題である。

Icon リンス
「ま、いいや
 ドラジェはまだ起きてるかな~っと♪」

 そんなある日の、テリメインの夜。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


■  お風呂作りたい  ■

Icon リンス
「む。う……なんか難しい話になってきたね……?」

 ドラム缶風呂だとか、お風呂の船だとか色々な案が飛び交っているのに目が回ってしまったようだ。

Icon リンス
「リンスはとにかくドラジェと一緒に入れるぐらい広くてー、気持ちよければいいかなー」

 言いたいことを言っているが、人任せのようだ。気に入らない案があれば、リンスは文句を言ってくるだろう。わがままなのである。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


■  PNo.162 近藤アントニオ  ■

Icon リンス
「む……」

Icon リンス
「その部屋はダメー!! そこはリンスとドラジェの部屋なの!」

Icon リンス
「え? ベッドは4つある? むぐ……」

Icon リンス
「とにかく駄目! 駄目ったら駄目ー!」

 駄目らしい。しかし、どうしてもこの部屋が気に入ったのなら、同室のドラジェに聞いてみるのもいいかもしれない。



■  PNo.328 ヒミコ  ■

Icon リンス
「えへへー、そうそう怪我しちゃったんだよねー」

 怪我をした、というくせに嬉しそうに笑っているのがヒミコには不思議に映るかもしれない。

Icon リンス
「ヒミコ、治してくれる人とか知らないかな?
 あ、それともヒミコが治せたりしない?
 リンス、この怪我すっごい治したいの」

 そう言って右腕をまくり上げると、細く白い腕に火傷のような痕。痛みはなさそうだが、リンスのような小さな女の子には到底似つかわしくない怪我だった。


■  PNo.499 装甲水鬼  ■

Icon リンス
「えぇー!? 動けないのー!?
 つまんなーい!!」

 ヨロイの中から声を反響させまくってぶーぶー文句を言っている。

Icon リンス
「こんな重くて硬いのリンスじゃ動かせないよー」

 グチグチ言いながらも、一応は足を動かそうと力を込めてみる。はたして動くだろうか。



■  PNo.600 マグノリア・ジーニアス  ■

Icon リンス
「えー駄目なの~!?」

 うまく諭そうとするマグノリアの例えなど気にもとめず、リンスは断られたことが納得いかないとでも言いたげに声を荒げる。

Icon リンス
「じゃあ駄目駄目! この船に乗せてあげない!」

 そんな馬鹿な。
 だが、見るからに子供のわがままだ。このままやり過ごして他の船員に話を聞きに行っても、問題はないだろう。――まあ、目の前のリンスと言う少女に、嫌われてしまうかもしれないけれど。



■  PNo.621 パノ・ボリツ  ■

Icon リンス
「ばいばーい」

 リンスは怪我を気にするパノを気にもとめず、笑顔で手を振って見送った。



■  PNo.934 フラック  ■

Icon リンス
「あ、どこかで見たかも」

 忘れっぽいのかわざとなのか、フラックの顔を見て開口一番に失礼なことを言ってきた。しかし、腕の怪我のことを言われると、なぜだかにへらと笑って、

Icon リンス
「うん、そーなの。怪我しちゃったー」

Icon リンス
「あ、そうだ。治し方とか、知らないかな?
 それとも貴方が治せたりする?」
■  PNo.1045 メルエット  ■

Icon リンス
「あ、あっちの人が綺麗な石持ってるんだ」

 若干弾んだ声色で、キャスケット帽の少年に視線を向ける。はたからみても、興味の対象が移ったことがわかるだろう。
 しかし、駆け寄るも先にユニについて聞かれると、心ここにあらずといった感じで、

Icon リンス
「別にえらくはないけどあの変な尻尾生やしたユニに聞いてくれればいいからっ」

 さっさと答えて、たたたーっとキャスケット帽の少年――ユーリスへと駆けていく。リンスは話しの途中だろうと構いもせずに、横から割り込んでくるだろう。

Icon リンス
「ちょっと! そこのあなたー!」

Icon リンス
「綺麗な石、沢山持ってるんでしょっ
 それ、リンスに見せてー♪」

 強引である。マイウェイである。



■  PNo.1138 チコ=S=ラスティーシャ  ■

Icon リンス
「ダメダメ、そんなんじゃ可愛くないよ!」

 「まるるん」だとか「もふもふ」という命名にケチをつけるリンス。
 そして、手本を見せてやるとばかりに両腕を組んで、くらげのことをじっと見つめて唸りだした。

Icon リンス
「う~~~~ん……」

Icon リンス
「……青苔! あおごけ、にしよう!」

 チコと、同レベルのネーミングセンスであった。



■  PNo.1299 オリナ・クレツキ  ■

Icon リンス
「うんうん、一回食べてみるといいよー
 ほら、魚ってDAA……デッドオアアライブ? が含まれているらしいし」

 そんなものは入っていないし、入っているとしたらDHAである。

Icon リンス
「ハンバーガーはユニが売ってるから、探して頼んでみたら?
 いっつもふらふらしてるから、そのへんにいるんじゃないかなー」



■  PNo.1473 アイリーン・ガラルド  ■

Icon リンス
「リンスとドラジェ、
 どっちが強い……?」

 そんな質問をアイリーンからされると、小首を傾げて不思議そうな顔。少しの間、石像にでもなったようにその状態を維持していたが、やがて柔らかい笑みを浮かべて、

Icon リンス
「ドラジェのほうが、リンスよりもずーっと強いよ」

 ただそれだけ、そう答えた。

PNo.134 ハイヨルテ
からのメッセージ:
 「こちらを眺める顔が海に浮かんでいる」
そういった怪談話は海に関われば多々聞くことができる。それは危険な海に無暗に出ないように、という意味が込められた警告が大半であった。しかし、中には本当に「真実」を語っているものもあった。

Icon *・・・。

 「こちらを眺める顔が海に浮かんでいる」
 今実際に、エスカベーシュを眺める顔が海面に浮かんでいる。それは船と一定の距離を保ち、何をするでもなく見つめている。今のところ害はないが…。

 海には霊的なものが集まりやすいと言われているが、アレもそういった類のものだろうか。ならば、何か良からぬことをもたらすためにエスカベーシュを見ているのだろうか……。
 あるいはハンバーガーの匂いと歓談の声に惹かれてきた、ただのヤジウマ根性の強い何かだろうか。

PNo.162 近藤アントニオ
からのメッセージ:

>マヒルちゃん
Icon アニー
「(繰り返されるお手を見て)どおぉおぉ!!確かにナマコにはこんな素早いお手は無理でござるぞー!!すごいなアヒル!!・・・マヒル?もしかして魔の者でござるか?」
Icon アニー
「マヒルもお泊りかー??ここ部屋すっごいあるぞー!?アニー部屋選びに迷ってしまったぞいっ」

PNo.328 ヒミコ
からのメッセージ:
Icon ヒミコ
「ごきげんようなのだ、ユニ。
ウム、船に乗っていると、陸にいるときとはまた違った風が吹くなあ、気持ちいいなあ、と思っていたのだ。

そうしたら、操舵輪……というのだよな、この輪……があるのを見かけて、そういえば今は、誰がこの船を運転しているのだろうと思って、こっちに来てみたら、ユニがいて……
ユニは、散歩……という感じではなさそうなのだな。

……はっ、もしかして、尻尾が挟まってしまったのだろうか?
顔も真っ赤だし、痛がっているのではないだろうか。
だとしたら、大変なのだ。
尻尾が挟まったときの痛さと、動けない切なさは、私も、とてもとてもよくわかるのだ……

私に、何か手伝えることはあるだろうか。
誰かを呼んできた方がいいだろうか?
それとも、尻尾が挟まっているところを、こう、なにか、動かしたりとかした方がいいだろうか……」

PNo.499 装甲水鬼
からのメッセージ:
>チコ(1138)

Icon ヨロイ
「…………?」

何か聞こえた。
ハッキリとは判らなかったが、その波長はヨロイ自身の甲冑を通じて、
何か言葉めいたものとして捉える事は出来るようだ。

Icon ヨロイ
「……フム……
 ……ソナタハ、言葉ヲ…解スル、ノカ……」

意識を「くらげ」へ向けていれば、その意を捉える事が出来るかも知れない。

Icon ヨロイ
「……先程ハ……
 ……何ト、申シタ…ノダロウカ……?」

PNo.934 フラック
からのメッセージ:
Icon フラック
「(リンスの様子をじっと見ている)
…怪我するんじゃねぇぞ?」
Icon フラック
「風呂か…改めて見たらこの船思ったよりも人数集まってるし…2つか3つで足りるのか? これ
あまり数作ると広さも必要だろうし…」

PNo.1045 メルエット
からのメッセージ:
■ エスカベーシュ温泉 ■

Icon メルエット
「おふろ!? おふろなのか!?」

大浴場建設の噂を聞いたメルエットが、瞳を輝かせている。

Icon メルエット
「おふろか……おふろはだいすきだ」
Icon メルエット
「いつも海のなかはつめたい水ばかりだから、
 たまにはあったかい水にはいりたいとおもっていたところだ」
Icon メルエット
「できれば、屋根がなくて、風がきもちいいおおきなおふろだとうれしい」

メルエットは、いつか行きたいと思っている、ブルーラグーンのような巨大露天風呂を思い浮かべていた。
さてさて、これらの願いは、改造責任者の耳にとどくだろうか……?

PNo.1093 呼吸メーデ
からのメッセージ:

★ To Pno.1663 ユニ("Juni") ★

Icon ヨビスエ
「んぅ?」

 目線を合わせられると、ストローを咥えようとしていたのを止めてユニを見返した。
 そっと手が伸ばされてくるのを見ると、それが接するより先に、察した表情になる。
 そのうえで抵抗することなく、ユニの手がヨビスエに触れるのを許した。

Icon ヨビスエ
「んー……」

 まるで小さな子供のように、顔をぬぐわれるにまかせる。
 春を思う時期特有の、瑞々しくも柔らかさを持ちはじめた頬。
 そこを流れる液体が白い手袋に染みこみ、ユニの素手にも人肌の温かさを伝えるだろう。
 たとえ手袋が厚手だとしてもその温度は伝わるはず――
 ――ヨビスエの涙は、とめどなく流れ続けるのだから。

Icon ヨビスエ
「………………」
Icon 福沢諭吉
「。。。。。。。。。。。。。」

 ヨビスエはどこか面白がるようにユニを見つめ、そんな二人を金魚が見つめている。
 ユニの質問にも答えを発さず、ただ涙だけが出ていく。
 ヨビスエはユニのリアクションを待ちたがったようだったが――

Icon ヨビスエ
「っんぐ、ぐしゅっ」

 涙が目以外の場所からも――つまりはなからも流れそうになって、
 やむをえずヨビスエはブサイクを避けるためにすすりあげた。
 ついでに瞬きもしてしまって、今までより大きな雫が一つ、目尻から溢れた。

Icon ヨビスエ
「っぷはー。ぐすっ、ぐすん。お姉さん、なかなかキザなことしますねー。
この海に来てから、拭おうとした人は初めてですよ……
って、そりゃ私が鉢を脱がなかったからかーっ!」

 からかうようにニヤリと笑ったり、自分にツッコミを入れてはしゃいだり、表情はころころ変わる。
 けれどそれでも、涙だけは変わらずに流れている。

Icon ヨビスエ
「この涙はですねー、恋しくて流れてるのかも。
あなたみたいな優しいお姉さんが恋しいよ~。
――じゃなきゃ――そう、『女の子だけが使える秘密の魔法』をかけられたせいです」

 今までヨビスエがあまり興味を向けなかった、残りの海賊船メインクルー二人。
 ドラジェとリンス(ヨビスエにはどちらがどちらかまだよくわかっていない)の声が聞こえる方を指で示すと、

Icon ヨビスエ
「あの子たちも、一人前の女の子になったら、その魔法を使えるようになったりして。
その時は、涙が止まらなくなるのはお姉さんかもしれませんね」

 そう言って目を細めたヨビスエの笑顔は大変複雑なものであった。
 からかうような羨むような、懐かしむような眩しがるような、韜晦するような混乱しているような、思わせぶるようなふざけているような、泣いているような笑っているような、魔法使いのような女の子のような、そんな表情だった。

PNo.1138 チコ=S=ラスティーシャ
からのメッセージ:
Icon チコ
「お台所……?」
Icon チコ
「誰かお料理しているのかな……?」

そう呟きながらキッチンに赴く。
少し前まで村に閉じこもっていた少女は『村の外の人達が作る料理』に興味があるようだ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■ なんかご飯食べ始めた ■

>PNo.1663 ユニ("Juni")

テリメインバーガーとポテトを購入し、謎生物と共にもそもそと食べていた少女は、食べ終わるとテリメインバーガーの窓口に再び戻ってきた。

Icon チコ
「あの、おねえさん、えっと、注文はまた、今度で……」

ちょっと浮ついた口調を一息区切って落ち着かせ、メニューのテリメインバーガーを指差し、言葉を続ける。

Icon チコ
「このお料理、どうやって、作ってるの……?」

そう言って静かな表情ながらも瞳を輝かせる。
どうやらハンバーガーは初めてらしく、目新しい物に興味津々のようだ。


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■ お風呂を作り隊 ■

Icon チコ
「お風呂が、できるらしいよ。どんなお風呂、なのかな……?」
Icon
「――、―――、――~?」
Icon チコ
「それは、見てみたい……でもつくるの、大変そう」

聞いた噂話を言い並べる謎生物に対してうーんと首をひねる少女。
あれこれ言いあった後、少女は空を眺めながらこう言った。

Icon チコ
「もしできるのなら、お星様が見える、お風呂がいいな……」

PNo.1372 ウィス・ルーヴィス
からのメッセージ:
>リンスさん
Icon ウィス
「確かにそうっすよねー、その辺りはもう少ししっかりしないとっすね…」

Icon ウィス
「前払いじゃないなら何とかなりそうっす!
縁の切れ目にならないよう頑張るっすよ。」

Icon ウィス
「ドラジェさんかユニさんって方が船の関係者なのかな?
さっきのリンスちゃんの感じだとドラジェさんはかなりしっかりした方っぽいっすよねー。」
Icon ウィス
「うぃーっす」
片手を上げ、笑いつつも挨拶を返す

Icon ウィス
「その呼ばれ方は初めてっすねー…
ってこの流れから、面白い呼び方ってかなりきつくないっす?」

Icon ウィス
「一応考えてはみるっすけどー…リン、リンリンとかはそこまででも無いっすね。 スンスン…は元が全く分からないっすし…」

Icon ウィス
「うん、面白いのは無理っすね!
そこまで面白くもないっすけど、リンっちって呼ばせてもらっていいっすか?」

PNo.1663 ユニ("Juni")
からのメッセージ:


『ふろ、あります』

Icon ユニ
「……」

白い布地に描かれたその簡素なその文字列に、天使はわずかに眉根を寄せる。
あまり気に入ってはいないようだった。

以前、リンスの居住者募集の旗を見た時は、もっと書くこともあるだろうにと
彼女も少し思っていたところがあった。が――結局のところ、視認性や正確さを鑑みると、
シンプルなものの方が都合が良いということだろう。

Icon ユニ
「まあ、良いでしょう」

白い布を広げて持つ。船が来たら、これもマストにつけられることだろう。

自分で自分の住居を改良していくというのは、なかなか楽しいものだとユニも感じていた。
実を言えば、このエスカベーシュに関連する部分で彼女の貯金は少々目減りしてはいるが
それだけの意味はあったと満足する気持ちはある。

新しい世界、新しい生活、そして、新しい恋。
この船はドラジェの家。なら、甲斐甲斐しくこの船の面倒を見る自分は宛ら――

Icon ユニ
「まるで、つがいになったかのようですね」

Icon ユニ
「……」

Icon ユニ
「………」

Icon ユニ
「……」

夜は更けていく。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■ お風呂作り隊! ■
■ PNo.162 近藤アントニオ ■

Icon ユニ
「温泉は……鉱泉を入手する宛がありませんから難しいですが」

と、ユニは律儀に訂正する。
一応、温泉を掘り当てた探索者がいる、という噂は聞いたことがある。
しかし仮に提携できたとしても、移動し続ける海上の船に湯を引くのは、やはり難しいだろうか。

Icon ユニ
「ドラジェにも異論はないようですので、早速手配しましょう。後日楽しみにお待ち下さい」

表情ではわかりにくいが、随分と乗り気な様子は伝わってくる。
もしかしたらこういうイベントの企画のような事が好きなのかもしれない。

ともかく、もうじきエスカベーシュにお風呂が来るのは決定したようだった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

■ PNo.601 ストラクリス・エスメラルダ ■

Icon ユニ
「この服はテリメインバーガーの制服です。今後ともハンバーガーをお買い求めの際は
このような制服に身を包んだ店員にご相談下されば、と」

胸に手を当てて順に説明していく。
なにやら勘違いをさせてしまったらしく、宿かハンバーガーかの間で揺れる少女は
もしかすると人の社会にだいぶ疎いのかもしれないと思った。

Icon ユニ
「お買い上げありがとうございます。 どうぞ、ごゆっくりとお召し上がり下さい」

ふわふわとした受け答えをする少女。 とりあえずハンバーガーを欲しがっている様子の
彼女のために、天使はハンバーガーをトレーの上に載せて手渡した。

Icon ユニ
「……ご一緒に、船旅のできる宿はいかがですか? 宿andハンバーガー、
この船、エスカベーシュではどちらもセットでご提供していますが」

そのまま勘違いさせておくのも不親切だと思ったのだろう。
天使は一応彼女の勘違いを解くことを試みた。



■ PNo.621 パノ・ボリツ  ■

Icon ユニ
「はい、ユニです。いかがしましたか?」

呼び止められた天使は小さく首を傾げて少女を見つめた。
……たしか、先程下で船を格好良いとほめていた子だ。ドラジェが喜んでいたのが印象深い。

Icon ユニ
「そうですか。リンスはあの通り大雑把な子なので、面倒をおかけしました。
料金の方は、このように。立派な部屋ではありませんが、その分お安くしております」

天使はプリントを一枚取り出し、少女に渡す。料金はそのプリントの下の方に書かれていた。
安い。陸の安宿と比較しても半額程度のようだった。

プリントに目を落とす少女。
いつのまにか天使は少女と目線の高さを合わせるように少し屈んで見つめていた。
和人形のような黒髪の天使は、目が合うと小さく微笑む。

Icon ユニ
「……そう硬くなることはありません。ごゆるりと過ごして頂ければ、と。
なにか困ったことがありましたら、なんなりとユニにご相談下さい」

Icon ユニ
「また、お食事の際は当テリメインバーガー海上出張店をご利用頂ければ幸いです」

と、今度は輝くような営業スマイルを見せた。



■ PNo.622 フランチェスカ・ヘルゼ ■

Icon ユニ
「かしこまりました。深海セット、オレンジジュースをひとつ」

天使は注文を復唱し手元に設置された鈍い銀色の箱を操作する。
やがて銀色の箱から商品を取り出すと、トレーに並べドラジェと話しているフランに差し出した。

Icon ユニ
「おまたせしました。深海セットです」

この天使は店員として働いている時、練習試合のときよりもずっと表情が柔らかくなる。
トレーを片手にもう片方の手で傍らの――いつの間に用意したのか、テーブルと椅子を指し示し
フランを促した。

……どうやら、まだドラジェの物欲しそうな視線には気がついていないようだった。

■ PNo.706 宝瓶のアクアリウス ■

なにやらいい匂いのする船尾まで誘われるようにふらふらと歩いていくと、
その先に白い大きな翼と碧の輪っか、尻尾の生えた、何やらファーストフード店員のような
格好をした人物がいた。

Icon ユニ
「…? こんにちは」

物静かな面持ちの天使は水瓶を持った少女に声をかける。



■ PNo.934 フラック ■

もさもさとハンバーガーを頬張る青年に、天使は少々訊きにくそうに口を開く。

Icon ユニ
「あの、宿泊する部屋はもうお決まりですか?この部屋がお気に召したのでしたら、それも
構いませんが、見ての通り寝具のない部屋ですし、甲板に直面していますから騒がしいですし……
それに――」

Icon ユニ
「――その場合は、ユニと相部屋ということになりますが」

どうやらここは彼女の部屋だったらしい。



■ PNo.1045 メルエット(ユーリス) ■

Icon ユニ
「…? ユニは支配人ではありませんから、そう改まらなくとも構いません」

Icon ユニ
「たしかに、見方によっては船長より偉い部分もありますが、ただみなさんのお世話をできるのが
ユニしかいないというだけですので、お気になさらず」

天使は青年の誤解に気が付き訂正する。

Icon ユニ
「船の持ち主という意味でしたら、船長のドラジェの方が支配人と言えるでしょう。
まあ、あの子は気にしないとは思いますが、お会いになられた時にでも挨拶して頂ければ、と」

天使は案内の準備を整えながら、次なる青年の質問に答える。

Icon ユニ
「赤い帆は珍しいとよく言われます。 あの旗は元々この船は船長であるドラジェの――」

と、その時、「ちょっと! そこのあなたー!」と猛然と二人の間に割り込む少女がいた。
こっちの都合などお構いなしである。

Icon ユニ
「……」

強引に自分の興味ある話題に引っ張っていくリンス。見るからに困惑する青年。
その後を追いかけるようにもう一人の少女――メルエットが近寄ってくる。
天使は、仕方がないですねと言うかのように肩をすくめると、

Icon ユニ
「すぐにお部屋に案内いたします。お二人にはリンスがご面倒をおかけすると思いますが、
どうぞよろしくお願いします。メルエット」

別にえらくはない変な尻尾を生やした天使は、少女にそう言うと、先導するように歩きだした。



■ PNo.1473 アイリーン・ガラルド ■

Icon ユニ
「かしこまりました。それではご利用はお二人ということで、ご用意します」

見比べると、同じ『天使』を名乗るもの同士とはいえ二人の姿には多くの違いがあった。
同族ではないのか、それとも派閥の違いかはわからないものの、
少なくともこのユニという天使は、キルムのことをアイリーンの付き人であるという点以上には
気にした様子はなく、少女が溜息をつくのを小さく首を傾げて見つめていた。

Icon ユニ
「……生憎、三人しか乗員がおりませんので、ここ特有の料理をご披露とは参りませんが」

Icon ユニ
「お食事でしたら、この船にはテリメインバーガーの海上店舗が併設されております。
ユニにお伝え頂ければ、いつでもできたてをお届けにあがりますが」

彼女のファーストフード店員のような格好はどうやら伊達というわけではなく、
本当にこの船で販売をしているようだった。所謂ジャンクフードではあるが、
海で出来たてのハンバーガーというのは珍しくはある。

PNo.1735 名無しの白狐
からのメッセージ:
(海賊船に小舟が近づく。
 二人の探索者を置いて、去っていった)
Icon 名無し
「あー、んー、
責任者出てこい。」

Icon 名無し
「……違う、ケンカ売りに来たわけじゃねえよ!」

Icon 名無し
「ヨロイから話は聞いてるだろ?
今日からこの船に泊まらせてもらう。
よろしく!」
Icon 名無し
「……で。
部屋、どーすっかな…」
(キョロキョロとあちこちを見回している。
どうやら知人を探しているようだ)
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コミュニティメンバー
ワカメ
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PNo.1659 リンス・アライアス
PNo.104 リール・ラ=ミウ

PNo.134 ハイヨルテ

PNo.159 ミトー

PNo.162 近藤アントニオ

PNo.328 ヒミコ

PNo.499 装甲水鬼

PNo.600 マグノリア・ジーニアス

PNo.601 ストラクリス・エスメラルダ

PNo.621 パノ・ボリツ

PNo.622 フランチェスカ・ヘルゼ

PNo.706 宝瓶のアクアリウス

PNo.775 アヒルのマヒル

PNo.837 キララ=C=ティルフォ

PNo.923 ベレッタキューニフ

PNo.934 フラック

PNo.1002 カナタ・A・ホシノ

PNo.1016 シアノ・レイバー

PNo.1045 メルエット

PNo.1093 呼吸メーデ

PNo.1116 ドラジェ・バッカニーア

PNo.1138 チコ=S=ラスティーシャ

PNo.1177 シャズィール=シレス・オサ・プルゥ

PNo.1213 弁天ちゃん

PNo.1299 オリナ・クレツキ

PNo.1372 ウィス・ルーヴィス

PNo.1473 アイリーン・ガラルド

PNo.1663 ユニ("Juni")

PNo.1735 名無しの白狐
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