PNo.716 ポシエ・ルオマール
からのメッセージ:
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からんとベルが鳴り、扉が開かれる。 入ってきたのは藍色の髪をした少女。
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「失礼します」
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軽くお辞儀をし、奥のカウンターへと進む。 少し高い椅子に腰かけ、店内を軽く眺める。 やがてマスターへ向き直り、
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「ホットラテのショートをお願いしますわ」
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注文を受け、マスターは柔和な笑みを返すと早速淹れはじめる。 コーヒー独特の香りが満ち、目を閉じ意識を傾ける。
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ことんと目の前にカップが置かれる。 華美な装飾もなくシンプルなカップ…それがより落ち着く。
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「いただきます」
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口に含むと温かい、そして何より優しい味。 初めて訪れたはずなのに不思議と安心する…そんな味がする。
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からんとベルが鳴り扉が開く。 どうやら他のお客が入ったようだ。
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一人となり、これからのことに思いを馳せる。 未知の世界「テリメイン」…まだ見ぬ地で少女に何が“訪れる”のか。
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PNo.859 ハヮンフヤ・積谷
からのメッセージ:
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ハヮンフヤ・積谷 |
「――ふむ」
(窓際から海を眺めつつ、黒い珈琲を啜る) (苦味の裏から仄かな甘み、コクのある一口)
「看板に偽りはない、と。 いくら即席の味が良くなっても、やはり珈琲屋の一杯には敵わないね。」
(上機嫌に独り言を零し、もう一口) (インスタント続きの彼女の舌は、相当に飢えていたらしい)」 | | |