歯切れの悪い言い方に、耳をパタリ、と。

自嘲の笑みとともに。
それでも彼女に投げる言葉は、真実、心配からのものだ。
共に旅を続けてそれなりになる仲間の先行きを案じるぐらいは、許されるだろうと思っての言の葉。

何かを納得したのか、満足したような表情のミクネへと視線を向ける。
口を開いた。

ポツリ、とこぼすのは不満の色が幾分含まれた声音。

魔術師などであったならばともかく、何故、狩人である彼女がそんな単語を使うのか。
気にはなっていた。
その答えには、きっと彼女がこうして質問してまで情報を得ようとするだけの理由があるのだろう、と。

この問いに彼女が答えるかどうかは分からない。
それでも、問わずには居られなかった。