修道院を追い出されるように外界に出た私は、当てもなく各地をさまよっていました。本でしか
知らない出来事、文化、しきたり…。予備知識が全くないことも珍しくありませんでした。

この広い世界で少しずつ見聞を深めて行き、主のお導きもありましたが、私の人生に初めて光が
射したように思えたのです。そんな時、一揆の話を耳にしました。新王パラダイスによるネクターの
独占です。

私は、一揆衆側でも王政側でもなく、主の中庸の精神をもって動乱に身を委ねました。私の力で
一体何を為せるのか。力でねじ伏せるのではなく、他の方法を模索し、和解できるのではないかと。

けれど、現実は厳しかったのです。私一人の力ではありませんが、ここに至るまで、多くの王政側の
兵士を力で屈伏させてきました。確固たる信念を持った人間同士の衝突は、どこまで行っても並行線で
あり、交わることなく、力で解決する他ありませんでした。

ネクターに関する最重要人、魔神ベルフィを打倒し、メルンテーゼをより住み易くすることを約束して
頂きました。そこで、私の一揆は終わるはずでした。けれど、これまでに得てきた情報では説明できない
ことが点があり、謎として残っています。

今日、私は残りのピースとなるであろう人物と接触し、真実を探り当てて見せます。


それが、どんなに辛い現実であろうとも。


全てを終えた時、私は、故郷の村を訪れる勇気を得ることができるでしょうか。

22センチほどの、ギガヤのぬいぐるみを手渡した。

　
町中で聞き覚えのある声があなたを呼び止める。

　

　

　

何か思い当たったようにはっとし。

ブリギットはスズメの頭をなでている！