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まさかの多忙による今週までお休みです！！！！！！！　本当にすいませんでした！！！！！！！！！

そのツッコミを懲罰するかのように雷鳴轟き雷の束が地に落ちる！
いつの間にか有坂眼鏡は全力で逃げ出していた！！

　そうだ。
　こいつと俺は、違う。
　あまりにも大きすぎるその隔たりが、昏い影となって俺の全身に絡みついてきている。
　それらを振り払うように。または——眩い郷愁から目を逸らすように、背を向けて立ち去ろうとした、刹那。
　投げかけられた問いに、思わず足を止める。

　彼が居た世界にも、そう呼ばれる存在はいた。
　それぞれが思惑を抱え、しかしそれ故に行動を共にする機能集団。
　規模の差こそあれど、この世界での『それ』もさして違いのあるようなものには思えなかった。

　諦観の中で彷徨い、しかし死すら選択することができないミモザはただ寄り木を求めて。
　何の変哲もない、しかし幸せな日常を理不尽に奪われたフィアは元の世界に帰るために。
　過去の因縁をすべて呑み干し。今は己の存在意義に従うナビは操り主を求めて。

　そうして。集まったメンバーは互いが互いに不足する能力を頼みにし、利用している。
　情けに思えるような言動を他者にとることはあっても、あくまで表面上のものにすぎない。
　仲間が十全に能力を発揮できなかった場合、危機に晒されるのは自分自身なのだ。

　
　——完全な利己主義で築かれた関係。それ以外に、いったい何があるというのか。

　確認するまでもない事実を弾き出す理性の片隅に、小さな、しかし重く圧し掛かる『しこり』が残っていた。
　だが、その正体を求めることすらなく、眉一つすら動かさず彼は押し殺す。
　彼が求めたのは、そういった『強さ』だった。

　短くそれだけを告げると、今度こそ立ち止まることなく、ヘイアンは立ち去った。
　先ほどまで彼が立っていた場所は、群生する青草がブーツの形に拉げ、その下の赤茶色の地面が露出し。
　幾度風が吹こうと、その痕跡は、消えることがなかった。