いや、シェリィのことをモノとして認識できないというのは、見た目の話じゃない。
ぼくに体温や鼓動があったら、確かにエルと同じものを、いままで判らなかったことを、感じられるのかもしれない。
けれど、ぼくは体温や鼓動がほしいわけじゃない。ぼくが欲しいのは、考え方だ。

……ボクは、こうやって自分の足で進むことが許されるだけ、幸せなのかもしれないと、この旅をしていくうちに思うようになりました。自分の意思で道を選んで、悩んで、時々見失って、また見つけて。それら一つ一つが可能性を選ぶことだとするのなら、それができないというのはどういうことなのか、今となっては想像ができないです。

レフィさんも、シェリィさんも、……そして他にもそういう役割をもたれている方、あの子、ですか、いらっしゃるんですね。お二人が、とりわけレフィさんがそこまではっきりと避けられないもの、としているものについて、ボクが何か言える事があるかというと……難しいです……。

ボクはただ感謝するばかりです。何もなかった、今もあるかどうかも自分ではわからないボクをお話し相手としてくださって、できることを認めてくださる方と、こうして一緒に話していられることを。できれば、この一揆が終わった後も、……役割に戻られた後も、何かしらお話できる機会があるといいなって、思うばかりです。

力不足って、何を仰っているのですか。戦闘への心構えから何から、常に助けていただいたから今何とかボクは戦っていけるのです。ボクの力も、ボク自身の力というよりはエンブリオの力に過ぎないので、また色々と教わりながら、だと思っていますよ。

一生懸命ボクなりに前を向いてきたつもりでは、います。本当にたくさんの素敵な方にお会いしました。人から物を奪うために力を振るう人もいましたけれど、それの何倍も、できる限り日々を生きるために力を出す方がいました。そういう方々と一揆をしてこられた事、そしてその始まりがシェリィさんで、途中からレフィさんが加わってくださったこと、やっぱりすごく嬉しく思うんです。シェリィさんが一旦離脱されてからの一揆については、ボクの説明で足りるかどうかは自信がないのですが、それでよければ喜んで、です。

……はい、１００年、単位？ええ、と。うーん、と。１００日じゃなくって、１００年。１００年。アミラールでも、その頃の話は聞いたことがないような、うーん。

ええっと、レフィさんはとても偉い神様で、シェリィさんも、神様だということに、なりますか。……ボクが昔居た国では、もはやお話の一部でしかなかった、そういう種の尊い方々だということに。

……本当は、ボクはこの瞬間ひざまずくなり何なりしないといけないのかもしれませんね。神様であるならば、……でも、どうしても、ボクにとっては話をしてくださる素敵なお姉さま方だという印象が強くって。レフィさんが物凄く偉い神様だとしても、優しく見守ってくださるお姉さんであることには代わりがありませんし。

そして、さっき師匠か何かになったみたいだ、って仰っていましたけれど。シェリィさんはボクにとっては、大事な師匠ですし、素敵なお姉さんですし、……ですし。大事な人だと思っていますよ。だから、こうしてご一緒させていただけるときは、今までどおりお話させていただけると嬉しいです。

……ところで、この一揆がいつ終わるのかは分かりませんけれど、仮にもうすぐ終わるとしたら、レフィさんとシェリィさんはその後どうされるのですか？……神さまの国に帰ったりするの、ですか？

さーて……最後まで楽しみますか。レフィ様はサポートを頼みます。

勿論ですわ。貴方の戦闘加減を見ながら、封印鎖の強さの調整も致しましょうね。

レッサーだからレッサーとしか言えないってレッサー先輩が！！

ぼく、がんばるよっ！！

君らが噂の・・・・・悪いけど通さないよ。

ぼく、がんばるよっ！！

君らが噂の・・・・・悪いけど通さないよ。

やっぱり剣を振ってるのは性に合うね。楽しい思いをさせてもらった。

いい経験になりましたわ。お相手有難うございますね。

あまり荷物も持ってきませんでしたし有用に活用しましょうね（拾って荷物入れに仕舞う