No.224 光の差さぬ底INDEX >>
[設立者] ENo.224 フィラデルフィア・シャントリエリ

王城の一室。
略奪され、明かりは失われている。
戦いの喧騒は遠いところにあり、こちらへ寄るものも今はない。

ロール用の専用コミュニティです。
恐れ入りますが、関係者以外の参加はご遠慮ください。



参加者からのメッセージ

フィリー(224) からのメッセージ >>
その変質に、揺らぐものはない。
あるいは初めから揺らぎに揺らぎ切っている。
張られぬ糸が、音を立てぬように
幻が、見えるんです


あなたが娘と呼ぶ女性——フィガロの幻が


私があなたたちに敗北して以来、それが焼き付いて離れないのです。
彼女はあまりに、美しすぎる。あまりに……


それに


……前に、私の見た光景の話をしましたね?
王城の庭園、その時あなたは私が目にした、もっとも美しいものを尋ねました


血だまりに横たわる、金色の長い髪に、青い目をした一人の女性


その女性を、私はアナと呼んでいました。
彼女も美しかった——エル・フィガロほどでは、ありませんが。
彼女は私に価値を見出し、私は彼女に仕えることになりました。
私は彼女にとても感謝していました——けれど


私は彼女に嫉妬し、殺してしまいました


美しかった……。損なうものは……その儚さは……
その声音は、恍惚。
その色を含んだままに、彼女は言う。
私の名前は、フィラデルフィア・シャントリエリ
前にそっと手を伸ばし、触れようとする。
そこにあると検討をつけてのはっきりとした仕草でなければ、
有無を探るようなものでもない。
"ない"ことが"ある"ように——


"ある"ことを"ない"ようにも出来るでしょう?
なら、どうか
私の右眼を奪い、
私を損なわせて、
私の幻を、なくしてくれは、しませんか




参加キャラクター : 2名