「…現王、撃退されたという話を耳にしたんじゃが…」

「随分とアッサリしていると思ったが、どうも『先』があるようだな。
流石に、素直に敗れてはくれないか」

「ま、遭遇時点での力量でも率直に強い、といった評価だったようじゃし
生半可なもの達では手傷を与える事すら難しいという事実に変わりはないじゃろう。
何よりそこまでの道のりが険しく、遠いからのう」

「…恐らく更に強くなって私達の前に立ち塞がるわ。今度こそ、本気で潰しにくるでしょうね。
私達なんか道中ですら勝つ算段がないというのに、ネクターの力…恐ろしいものだわ」

「魅力と言えば、現王を撃退したところから得られた生命エネルギー…とついでにPSは
今までの連中とは比較にならない…文字通り桁違いだったってね。1日2日じゃ使い切れない感じだってさ。
いやー、ボクも一生に一度でいいからそんな量の生命エネルギーを分けてもらいたいなーｗｗｗ」

「ネクターやエンブリオの特性だけ抜け落ちて、この"世界"に訪れた時、もしくは訪れる前の状態に戻る…
もしくはエンブリオの特性が無効化され、本来持っていた機能が代理を果たす…
というのはあまりにも都合の良い、希望的観測じゃろうか。
そして一部ならまだ大丈夫かもしれんが、それらがその者の生命に関わるレベルにまで達していた場合は…
ま、何とも言えぬな。我らのように純度100%のエンブリオでなければ案外何ともないかもしれんぞ？」

「そういうヒトの話ってちょっと興味あるなあ。
連絡取ってくれるようにご主人に言ってみたら面白い事が分かるかもねー」

「あくまで"外"の"世界"のものの意見が主軸じゃしな。
我とて話としては聞いたが正直そこまでスケールの大きい話になると現実味が湧かんからのう。
我も我の生を受けたこの"世界"で、ネクターと共に生きていく所存じゃよ、今のところはの」

「タマゴが先か、ニワトリが先か…という話に似通ったものを感じるのう。
本当の『原初』のエンブリオは一体どのような姿だったんじゃろうか」

「頭脳、それに付随するコミュニケーション能力の多岐さと
手先の器用さが二大主武器だからな、人間は。それが活かせる環境ならば
彼らの『強さ』は何倍、いや何十倍何百倍にもなるだろう。
獣が会得し得ない能力で補える部分が『強い』、という事だな」

「…ただ、頭脳の部分はエンブリオやクリーチャーの中にも肉薄しているものがいるかもしれないし
私のように人型に程近いものならば後者もある程度はクリアしていると言えよう。
…獣と人間では環境次第で人間にも生存の目はあるが、これがエンブリオと人間ではどうなるだろうな」

うーん…　それも　このまえ　いってた　となりの　しばふが　あおいって　やつかな
ぼくには　あしだけで　はやく　はしったり　きを　のぼったりって　すこし　うらやましかったり　する

たぶん　ものすごい　くんれんを　つんで　きたんだと　おもうけど…
ぐたいてきに　なにを　したのか　とか　くんれんちゅうに　しくじったら　どうなるのか　とか　かんがえると　こわいなあ

ちょくせつ　しごとや　せいかつに　かんけいの　ない　ひとたちは　そんな　かんじ　みたいだね
ほかの　せかいから　きた　ひとも　いるし　ぜんたいてきに　すこし　ゆるいって　いうか　なんて　いうか

むらの　とくさんひんを　うりに　いくときとか　ごえいの　かわりに　ついていったりは　するなあ
ぎゃくに　かいに　くる　ひとも　おおいから　もっと　とおくに　うりに　いくかって　いうと　あやしいけど