同行依頼をだして数日がたった。
例の蕎麦男……もりそばと名乗っていた男性は快く承諾してくれた。断られてしまうのではないかという心配は、どうやら徒労に終わったらしい。
それにしても、終始うすら笑いを浮かべていたように思えるがあれはなんだったのだろうか。私が傭兵と言うことで、戦力の増強が出来たと喜んでいたようにも見える。まぁ、そういうことにしておこう。

一通りの話はすませてきたが、どうやら彼も一人ではなく同行者がいたらしい。話によるとまだ10代の少女というが……。
私は生まれてこの方、女性らしいこととは無縁であったし、上手くやっていけるかは少々……いや、かなり不安なところではある。


そういえば、そろそろ手続き完了の知らせが来ていてもおかしくないはずなのだけど……。
週の始めにしか取り扱わないというのは面倒なものだ。とりあえず、彼の下へ行く前に事実確認をしておこう。