メルンテーゼについて

今回私が訪れる国は元素の世界メルンテーゼ。

「メルンテーゼでは"エンブリオ"と呼ばれる多種多様な能力を持つ生命体が存在し、力を認めた者に対して"契約"を受け入れる。(契約には"ネクター"と呼ばれるメルンテーゼ固有種の花が必要である)
契約すると契約者はエンブリオに少しの生命力を提供することにより、その特殊な力を借りることが出来る。」
(メルンテーゼ民族学概論 p2.引用)

メルンテーゼの住人はエンブリオをと契約し、その力を利用することによって生活を豊かにして来たそうだ。

現在でも炊事洗濯から住居建設まで幅広い用途にエンブリオの力が利用されている。

それだけエンブリオの力は便利で多様性があるのだろう。羨ましい限りである。

私もメルンテーゼに到着したら、是非、エンブリオと契約してみようと思う。



さて、今回はどんな旅になるのか….私は夢を膨らませながら眠りについたのであった。




ー0日目 移動テレポーターの中でー
記者、エヴァンジェリン・R・ブラッドマン










…こんなものでしょうか。




まぁ、こんな三流新聞の末端の末端に載る観光記事なんてどぉーでもいいですわ！


そんなことよりも今回の「一揆」についてですわね！


ふふっ、この一揆は一つの世界を揺るがすほどの問題ですのに、まだ大手新聞社は気付いていませんわ。


それもそのはず、世界首脳会議の真っ只中ですものね！


あぁ…目の前の餌にしか飛び付けない哀れな人達…


こんな大きいスクープがすぐそこにあるというのに…


うふふっ！今回の報道をを足掛かりにスポンサーを集めて「エヴァンジェリン通信」を起業！


新聞界に殴り込みですわ！


そして…そしてあの糞親共の鼻を明かしてやりますわ！


おほほ！おほほ！おーっほっほっほっ！



おーっほげほっ！おほっ！げーっほげっほ！ごっほ！



…しょ、少々浮かれ過ぎてしまいましたね




と、取り敢えず今現在で私が知り得たメルンテーゼの現状をまとめますと…




〜〜〜〜



1.王の暴政に耐えかねた民衆による「武力」による「一揆」



2.他世界からの応援も多数



〜〜〜〜



…ふぅむ、そもそもこの一揆の「目的」は何なのでしょうか？


ネクターの奪取？政治の改善？王の退任？はたまた処刑？それとももっと他の目的が…


…まぁ、単純にひとつとは考えられませんが。


現地に着いたら早速首謀者にコンタクトを取りたいですわね…






「間も無くメルンテーゼへのテレポートが開始します。お手元の荷物は…」




あら、残りはまた後で考えましょうかね…