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分割世界観測記録　メルンテーゼについて

・様々な世界と同様の言語、環境により人間が『別世界の我々にとっても普通の生活』を営んでいる世界。
・最大の特徴はこの世界にしか存在しないネクターと呼ばれる紅い花の存在である。この花びらを利用する事によりエンブリオと呼ばれる特殊な存在と契約し普通の人間でも特殊な能力を扱う事が可能になる。
・人間と魔物の関係だけを見れば比較的平和な世界であると言える。エンブリオの行使により理論上、全ての人間が自衛能力を所有できる事が大きな影響を及ぼしている可能性はある。

・この世界を統一している王がネクターの独占を開始し一般人が所有しているネクターの数は大幅に減少。それに伴い一揆と銘打った大規模な反政府抗争が勃発。
・現時点では異世界からも増援を呼びだす事で戦況は反政府側に傾いているように見受けられるものの、統率のとれていない集団による反乱ではたとえ一揆が成功した所で新たな問題が生まれる可能性が高い事は想像に易い。

・エンブリオと呼ばれる存在の詳細は不明。生息数自体は多く、超常的あるいは概念的な存在であると思われるが、ネクターを必要とする理由について不明瞭。彼らと人間の媒体としての役割を勤めるのか、単純な生命力として必要なのか、調査が必要。
・また、ネクターの発生原因も不明。他世界への持込、生産は難しいと思われる。

・エンブリオはフローライトと似たような存在であると思われたものの、当人に聞いてみた所関係性は感じとれないとの事。
・余談だが、旅を始めて四年目にしてフローライトがはじめて些細な冗談を飛ばした。段々と人間らしさを手にしつつあるようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記録者　Alicia Feng lian