※Eno.457の日記とリンクしています

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ユリシス・ヴィオレット
オリフィアの兄。
マグノリアを愛しているが決してロリコンでは無い。
蝶を自分の分身として操ることができる。
セツカから自分の父親が奪ったフィーの魂の宿ったペンダントを奪いかえし、妹であるオリフィアに託した。
その際の戦闘で致命傷を受け、死亡。
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……グノ…リ…



…マグノリア…

朝、目が覚めて部屋から出ると。



マグノリアが蝶で埋まっていた。


「なんだ、これは。」


近くに居たセツカとユカラに聞いてみると、比較的早くに目が覚めたので、3人で朝の散歩に出かけたら蝶が1匹、2匹とマグノリアについてきて最終的に全身蝶で埋まるぐらいになってしまったらしい。


「そんなもの、追い散らせばいいではないか。」

「で、でも、可哀想ですし・・・」

「そう言って、ここまで全部連れてきちゃったんですよ。」

そう言いながら苦笑いするセツカ。
ユカラは蝶を特になんとなしに眺めている。

「そうは言っても、このままというわけにはいかんだろう。確かに、実験材料にはもってこいだが。」


そう言った途端、蝶が凄い勢いでマグノリアから離れて行った。
…言葉でもわかったのか、あいつらは。

「あ、あの、兄上様！材料はちょっとかわいそうなのでやめてあげてください！」

「ん？わかったわかった、冗談だ…と、まだ1匹ついるぞ、マグノリア。」

ほぼ全ての蝶がマグノリアから離れたにも関わらず、1匹だけ。
紫色をした蝶がマグノリアの胸元にへばりついていた。

「ええと、折角なので離れるまではこのままでいようと思うんですが、駄目でしょうか？兄上様。」

「…ふん。まあ、いいのではないか。野生の蝶だ、どうせすぐに離れるだろう。」

「そうですね…ブローチみたいでなかなか似合ってるぞ、マグノリア。」


だが、その蝶だけは、マグノリアの側から離れる事は無かった。
離れたと思っても、何時の間にかまた側に寄り添っている。

さすがに、何かあると思ったが、マグノリアが気にしてないどころか喜んでいる節もあるので、まあ害がないうちはほっておくことにした。

鼻息荒くどや顔した

(徐に後ろを向き目頭押さえ)

綺麗な石を2つレイヤに見えるように掲げ