農民主義的自治武装細胞報告書
原生生物を撃破
結果、またしても我々の理想に異を唱え、且つ変態的性向を持つと思われる王の手先と遭遇
断固として！断固として！！これを撃破とする！！！！！
探索箇所を砂地に移す事を検討
不佞としては砂は足を取られやすいので遠慮したいのだが……
同行者との関係作り。
ファーストコンタクトとしては上々であったと自負する。

＿φ(‾Ω‾ ♪)

多少心が痛い。
元の世界では『夜の住人』だったとはいえ、追剥はしたことがなかったが。
そういう人間との付き合いは多々あったから、なんとも言えない。

そうだ、目の前の話し相手（向こうは筆談だが）は、カカシだ。
自分の知識が間違っていなければだが、明らかにヒトではない。

——だから私は、目の前の存在のことは何も分からない。

だから、素直に聞いてみることにした。

そう告げる案山子の頭の上では、鳴は頭をつついていたりする。何度も。
気取られたせいか、言葉には出していないが。言いたいことはあるらしい。
案山子はまったく気にしていないようだが。

ちちち、という鳴き声に、案山子が反応した。

肩の上に杖を乗せ、後ろから巻き込むようにして肘を乗せ。
体を軽く左右にねじるように動かしながら、そう言った。
静止していれば、よくあるカカシのようなポーズで。

一揆参加のメリットを煙に巻いている感は否めなかった

そう言うと、竹竿をしならせて深々とお辞儀をしてみせた。

案山子が言うには、この世界には動く案山子が沢山いるらしかった。
意外と言うべきか、思っても見なかったことと言うべきか。

恥じらう様子に対しては、そう気にするな、と
フォローになってるんだかなってないんだかよく分からない一言を投げて。