※Eno.458の日記とリンクしています
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サクラ・エゾヤマ

　錬金術を学んでる１６歳の少女。
　卒業試験に挑みいろんな世界を渡り歩いている最中だったが、師であり初恋の相手でもあるレイヤ（Eno.459）が昔の錬金術の
　実験の影響でもう余命幾ばくもない事実を知り、卒業試験を放棄しレイヤの命を救う為の研究を行うと決心した。
　昼夜問わずに研究を続け、焦りも相まってサクラは心身共に疲労気味の様だ…
　現在は周囲の勧めもあり水辺で休憩をしている。
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マグちゃんが遭遇した変な兵士達を片付け、あたし達は再び水浴びに戻った。
少し暑けど柔らかな日差し、鳥の囀り、川のせせらぎ。
今だけは錬金術のことを少しだけ忘れてしまおう。

そう、今だけはこの開放感を…

開放感…



あたしはチラリと河岸を見た。
河岸では相変わらずセツカさんらが男性陣が荷物の傍に座っている。

「………。」
「サクラ、どうかしたの？眉間に皺寄ってるよ？」

自分の顎に指を添えうぅんと唸っていると、ウルドがあたしの顔を覗き込みあたしの眉間を指でつつく。
あたしは首をかしげ、そっとウルドに耳打ちした。

「…さっきか妙な視線を感じるというか…気のせい、だとは思うんだけど…。」

するとウルドは目を丸くしてキョロキョロと辺りを見回した。
そしてウルドはぽんと手を合わせ、あたしに小声で話しかけてくる。

「もしかしたらセツカ兄ぃかも。さっき兵士に襲われたから見張ってくれてるんじゃないかな。」
「あ…なるほど…。」

もしあたしが感じてる視線がリベンジを狙う兵士だとしても、セツカさんがいれば安心だ。

「よし、じゃあ気にせずにのびのびしよっか、ウルド。」
「もうひとりの戦いのプロは…うん、頼りにならなさそうだけどセツカ兄ぃがいるからね！あ、あっちに綺麗な魚がはねたよ！」

囚人みたいな変な水着？で水遊びをしているウサギ先生から視線を戻したウルドが笑顔であたしの手を引く。
その瞬間。

「うわっ！？あぶなっ！何すんですか！」

背後からセツカさんの声が聞こえて振り向くと、レイヤ先生とセツカさんが何やら話している。
ここからではセツカさんが先ほど発した大声を聞き取るので精一杯だけど、遠目から見て特に深刻そうな感じではなさそうだ。

「あっちも普段通り楽しんでるのかな？」
「だね。あ、ほらほらサクラ、お魚あの辺に結構いるみたいだよ。」
「どの辺？あ、見つけた！鱗が虹色に見える、すごぉい！綺麗ー！」


こうして休息のひとときを過ごし英気を養ったあたし達は、平原へ向かうべく支度を整えた。

（深雪の頭をペシッと叩き）

＞ユカラ

（ユカラの話途中で大きく首を振って頷き）

＞兵庫

＞ユカラくん

＞マグノリアちゃん

＞サクラちゃん