ネタに困ったので某所で三題噺のお題を頂戴。
ドザエモン、黄色いノート、艦隊決戦

レーン＝カレルレン(451)さん
メイア(881)さん
の二名をレンタルさせていただきました。






「んー、ここで砲撃……いや、前進かな」
『黄色いノート』に作戦案を書き込んでいく。
「マーント、何やってるの？」
言うのが先か、抱きついてくるのが先か。
文字が歪んだ。
「うん、作戦をちょっとね」
「作戦？一揆の関係かしら？」
彼女が動くたびに、背中に押し付けられている柔らかい何かが形を変える。
顔が熱をもっていくのがわかる。
……嫌いじゃないんだけど、なんていうか苦手だ。
「いや、ゲームだよ。
　なぜか電波が通じる場所が偶にあるんだ」
「へぇ、どんなゲームなのかしら？」
彼女は何故か、少し不貞腐れたような顔でこちらを見上げてくる。
アレかな、そんな事より私を構ってよ　ってやつかな？
……そんなわけないか、自意識過剰かな。
「『艦隊決戦』っていうタイトルでね。
　自分の部隊を作ってＭＡＰ上で闘い合わせるのさ」
「それ、面白いの？」
「結構面白いよ。とんでもない艦隊運用するプレイヤーもいるしね。
　やってみるかい？」
言いながら携帯端末を取り出す。
まぁ、携帯端末って言っても先ほどのメモを書いていたＡ４ノートと同じかそれ以上に大きいサイズなんだけど。
「触っていいの？」
「壊さないでくれるならね……後、やりにくいだろうから離れた方がいいんじゃないかな」

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「かかか、ワシにかかれば　こんなゲームなんぞ簡単なモノよ。
　ふむ、次の相手はこやつにしようかのぅ……。
　『ドザエモン』艦隊なんぞとふざけた名前じゃな……いいじゃろう、その名に相応しい姿にしてやろう」

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「ねぇ、メイア君？」
「なぁに、マント？」
「なんでドザエモン艦隊なんて名前にしたんだい？」
「名前で侮ってくれたら、楽できるじゃない？」
「……策士だ……（自分の策に溺れそうなタイプの）……」
「文句ありそうね？」
「ないよ？　無いから抱きつかないで！？」
「だが断る」

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「ぐぁ……完全にセオリー無視じゃと！？
　このプレイヤーは何を考えておるんじゃ？
　先ほどの砲撃から考えて、この位置に艦を置いておるはず……って後方から？！
　ええい、本当に誰なんじゃ！！」

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「わぁい、勝っちゃった♪」
「ビギナーズラックって怖いねぇ……。
　あんな滅茶苦茶な艦隊運営、初めて見たよ」
「ねぇ、マント。
　次は勝ったほうが言うことを一個きかせるって条件で　あたしとやらない？」
なぜだろう、ウサギなのに肉食獣の気配がする……。

「ははは、機会があったらね？
　ほら端末は一個しかないし」
「ちっ……」


命を拾ったのか、もったいない事をしたのか。
判断には悩むけれど。
異世界でできた友人は、少なくとも退屈をする暇をくれない程度には騒がしい。
今は、それを楽しもうと思う。


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王城の外れ。
一揆が行われている王城から少しばかり外れた場所。
距離としては中途半端なその場所は、元々は小さな森があったらしい。
そこに王の配下である兵士が派遣されていた。

「なんで、こんな所に？」
「さぁ？　なんでも調査隊の護衛らしいけど」
「……ところで、ここって森があったよな？」
「前から更地じゃなかったっけ？」

そんな彼らの足元を風が吹いた。
風は小さくつもっていた塵を飛ばす。
塵の中に小さな小さな何かがいたかもしれないが、彼らがそれに気がつくことはない。
彼らに見えるのは、ポッカリと開けた更地だけなのだから。
この異変は、まだ小さい……。

＞ご主人

アピは固まってしまった！心なしか顔が赤い、ね？

エンブリオはまるで普通な挨拶を返しています

reboot...

*ピクッと微かに眉が動く*

　　　　　　静かにはたきを構え

　　　　　　手を離せば、握っていたはずのはたきは消える。

*何かを発見して嬉しそうだ*

　　　　　　静かにはたきを構え