ザシュッ！　　ギャッ！
ジェイク達の目の前に居たコブリンを始めとした群れとの戦いに勝った。
コブリンは堅固な盾を持っており、今までの攻城戦とは一味強くなっている。
平原は弱い敵ばかりだと聞いていたが、此処まで強い敵が現れるとは予想外だった。

ジェイクはフウッと安堵の息を漏らす。
この敵の数は正直驚きを隠せなかったが、同行者は皆戦線を離脱しなかった。
この安堵の息は同行者の力をジェイクの予想以上だった証だ。

キバの焔を纏ったブーメランで相手を燃え上がらせ
ランドの符術で敵を確実に素早く弱らせ、味方を回復し
プリケの魔弾はコブリンの大きな盾の死角を撃った。

しかし、そういった些細な感情も"骨の仮面"を被っているので悟られる事は無い。
——ただ一人の龍を除いては。