『猫だ……。猫が襲ってきた。それも愛くるしい容姿の奴がだ。

初めて見た時には、野良猫の類いかと思って愛でてやろうと近付いたのだが、これが好戦的なもので有無を言わさず引っ掻いて来たのだ。猫は好きだが……、凶暴な奴はごめん被りたい。何せ、面倒臭い。

猫を蹴散らしてしばらく進むと、今度はペンギンと遭遇した。また魔物の類いかとおもったら、今度は違う。どうやら、この一揆の参加者らしい。言葉こそ発してはいなかったが、意志疎通は可能で何より同様の一揆参加者とおぼしき人間（実際は分からない。姿だけでそう判断した）を伴っていたのだ。流石は多種多様な世界と繋がっていることはある。まぁ、こんな種族も当然存在するだろうさ。こちらでも、特に珍しい事ではない。

さて、なんやかんやとあって、このペンギンのパーティーと模擬戦を行う事になった。随分と鍛練に余念のないペンギンだ。素直に感心する。

……で、結果はどうなったって？ ……察せよ。１対４だったんだぞ？ リンチだよ、馬鹿野郎』