○四日目○

「ブ、ブランチマン様・・・・・」

ハンマーの突撃で兵士が吹っ飛んで倒れた。
ブランチマン…この人たちのリーダーかな。
王様の名前じゃないと思うし。

兵士に近寄って様子を伺ってみる。
倒れているフリかもしれないから。
色々試した見たけど、気絶しているみたいだ。
念を入れて手と足を縄で縛って大きな木の日陰に転がしておく。
この場所ならお仲間に見つかりやすいだろうし
このまま息絶えることもないだろうからね。

他の生物達と違った露骨な妨害。
これからも沢山あるんだろうな…。
この程度の敵ならまだなんとかなりそうだけど。


練習試合は予想通りぼこぼこだった。
頑張っても4対1じゃどうにもならないみたい。
頼んで前口上だけ言わせてもらったから一応満足…かな。

そのまま別のPTに練習試合を申し込んでみたんだけど
一人だと思って声をかけてみたら、また4人…
今日も結果は見えているけれど…

「前口上だけは言わせてもらおう、うん。」

ハンマーを巨木に叩きつけて気合を入れてみた。
がんばろう。