広庭で、城を護る兵士と遭遇した。
なんとか撃退することはできたが、このまま続けて平原を進攻してゆけば、
再び 王の兵隊と戦うことになるかもしれない。

私達の目的は、王の専横を止めること。兵士を倒すことではない。
無用な争いを避けようと、王の軍勢が待ち構えていそうな平原を迂回して、森林を進むことにした。

しかし、森林地帯には獰猛な生き物が数多く生息しており、
深い森の険しさは、城壁よりも強固な壁と云われている。


ひとりで進むには、危険が大きい場所だ。


どうすべきか迷っていたところ、丁度、森林へ進攻する同行者を募っている者がいるという話を聞き、
渡りに船とばかり その小隊に加わることにした。


同行者との連絡や、小隊結成の手続きは、驚いたことに 先生が買って出てくれた。

なんでも、先生は こういった取次ぎの経験が豊富らしく、
てきぱきと段取りを整えていって…あとは合流を待つばかりになった。


そこでついでに、同行者達の人物像を尋ねてみたのだが…

と書かれたボードをもって、ニコニコとしています。

（少女は、目前の人物……いや狐物？　だろうか。二足歩行で歩いているだけではなく、普通に喋るという事態にやっぱり何を考えて居るのか読めない顔のまま、じーーーっと相手を見つめている。片手は、涙目で懇願されて、力加減は緩めたものの、やはり尻尾は握って確保したままである）

（持ち帰って解析する、みたいな呟きが聴こえたのは、気のせいだろうか？　どうやって持って帰るつもりなのか。　気　の　せ　い　だと尻尾を握られている本人ならぬ本狐さんが　心　底　思いたいと思えるような事を、無表情に近い顔で口走る少女は文字通り、降りかかった災厄であろう——）

と書かれたボードを手にもちながら、おねえさんたちのうしろにかくれるようにさがりました。

と書かれたボードをわきにはさみながらはくしゅしました。

と書かれたボードを手にもったままぺこりとあたまをさげました。

妖精さんズに陣形を指示しつつ、刀を構えた。