迫り来る兵士さん達の攻撃を幾度と無く捌き損ね、避け損ね、それでも最後には何とか勝利を収めることができました。はっきり言って、相当キツいです。
それでも勝つことができたのは、どう考えてもペガサスさんのおかげですね。
私が攻撃を受けても幾度と無く回復支援をしてくださいました。あれだけ機敏に動けて、しかも支援まで完璧にこなせているなんて・・・やはり相当お強い方のようです。
でも、度重なる回復支援の中で繰り返される私の失態醜態によって、今まで皆無だった実戦経験がそれなりには鍛えられた気がします。
でも、流石に今回の件ではペガサスさんに頼りすぎてしまっていますね。
今後はきっちりペガサスさんの補佐として動けるようにならないと・・・頑張らないといけませんね。

兵士さんを倒して、気絶から覚めない程度に応急処置だけ済ませて少し進むと私以外にもペガサスさんの仲間として応募される方が現れました！れんたろうさんという名の、これまた機械さんのようです！
ペガサスさんとれんたろうさんは共に向き合ったまま、特に会話という会話をした様子は無かったのですが・・・どうやらここからは3人で進むことになったみたいです。
声を出さずに意思の疎通ができているのでしょうか・・・お二人とも機械さんであるだけに、通信機能とかそういう類の連絡手段を取っているのかもしれませんね。
・・・そういえば私も今でこそペガサスさんと共に戦わせてもらっていますが、まともにペガサスさんとお話をしたことが無い気がします。ペガサスさんはよく私とは異なる言語を発していらっしゃいますが・・・私にはよくわからない言語ですし、どうしたものでしょうか；

・・・って、あれ？
もしかして3人いて、他の方と意思の疎通ができてないのって私だけなんじゃ・・・！？
意思の疎通ができず、私の戦い方や性質がわからないからひとまず支援に徹してくれていた可能性もありますよね・・・そこに意思の疎通もできていそうで連携も取りやすそうなれんたろうさんが入って・・・もしかして私、やっぱり足を引っ張ってる！？というか場違い！？

・・・うん、落ち着いて考えなきゃ。
ペガサスさんは私をチームに迎え入れてくれて、兵士さんと戦った後も私のことを気にしてくれている様子ですから・・・一応、見捨てられてはなさそうですし、戦力としては認めてくれているのでしょうか。そうであってほしいものですけど・・・。
そんなことを考えてオロオロしていると、不意に声を掛けられました。
最初は声の主がわからなかったのですが・・・声はペガサスさんの方からでした。
どうやらその方はウィスプというエンブリオのファンファーレさんといういう方みたいでした。普段はペガサスさんの中にいるようで、ペガサスさんのビーム兵器はそのファンファーレさんの魔力の応用で動いているそうです。ペガサスさんの技術も然ることながら、エンブリオの力って本当にすごいですね・・・その内何でも出来そうな勢いです！
でも・・・ペガサスさん自身が発する声と違って、ファンファーレさんの言葉はちゃんとわかりましたね。というか今までほとんどの方と言葉が通じています。一体どういうことなのでしょうか・・・？
でも、ファンファーレさんが私と会話ができて、ペガサスさんの駆動系とかよくわかりませんけど・・・そういうところを彼女が管理を担っているとすれば連携は一応可能、ということでしょうか。
その辺りをもっと確認をしたかったのですが、自己紹介を終えたファンファーレさんは歌を歌いながらペガサスさんの中に戻っていってしまったみたいでした。それも、これまた私のわからない言語で。
しばらくは声を掛けられそうもありませんね・・・ですが、少し希望は見えた気がします！

とにかく、まずは私から連携を合わせられるように努めていくことが第一ですかね。
まだまだ一揆は始まったばかり・・・こんなことで挫けてはいられません！