《四通目の手紙》


わたしが一揆に参加してから、数日たちました。

この一揆というものは、王城への突撃というかたちで行われています。
少し理解しがたい環境なのですが、この王城への突撃は、とても長い時間をかけた、ゆっくりしたものです。

参加者たちは、各地でそれぞれ戦いをしながら、それぞれ宿泊施設に戻って休みをとっています。
休んでいる時間には、情報交換や、食事、遊んだりする余裕もあるほどです。

自分の身を削るような覚悟で、この一揆に挑んでいるヒトもいるのでしょうけれど
一揆の参加者の人達、何人かのお話を伺っても、それほどの切実さを、わたしは感じませんでした。

世界に大きな危機が訪れたとき、異世界から多数の人間が助けに訪れることがあるそうです。

ですが、この世界は、本当に大きな危機に見舞われているのか、わたしにはまだ分かりません。


────本当のところ、そんな危機はないんじゃないかと、わたしは考えています。


苦しんでいる人はいる。
そう聞いています。

だけど、本当に何もかも、手の施しようがないほどの危機は、ないように思えるのです。

それなら、この世界の人間同士の利権争いに、外の世界のものが手を出してもいいものなのでしょうか。


“楽しみなさい”と。
お母さまなら、そう言うと、思います。


そうすべきかもしれません。
本当は、そんな風に思う気持ちもあるのです。

見知らぬ世界の、人間や、それ以外の人達と話すのは、とても楽しいです。
戦いの中に身をおいて、自分を危険に晒すことは、とても得がたい経験です。

だけど、もしもこの世界が、本当は、火にくべられた薪のように、すでに燃え出していたら？


わたしはそうなった世界を知っているから、・・・・・




この世界の、人間の兵士と戦いましたが、まだ、この世界のことについて、なにも分かりませんでした。

もう少し、考える材料ができてから、また、考えてみようと思います。

　

どうやら、顔を上げてフードから下を見て彼女も「聞き込み」の時を
思い出したようだ。にこにこ笑顔でアムルの頭を柔らかく撫でる。

突然現れた妖精にも強く驚く事はなく、笑顔で”小さな少女”に挨拶をする。

「——香辛料がなければ完成しないのです！」

「そう、だからお店を……。」そう、続けようとして
突拍子も無い事を言い出したノノに閉口するリレッタ。

……いやほんと、珍しい子もいるものねぇ。
豆鉄砲を受けた鳩のような表情のままながら、ツンツンとノノをやさしくつっつく。

ありがとうね、アムルちゃん。……ほ、ほんとにいいのかなぁ……？

なんて、何度もお礼と確認をしながら籠に入ったノノと共に彼女は帰路へと向かったようだ……。

***Only Nono***

無邪気な妖精であるノノには判るだろうか。
先程まで優しく話しかけていたリレッタとは、雰囲気が変わっている事を。

『外を見てはいけない』　その言葉の直後、籠に薄桃色の布がかけられた……。

直線的な、あまりにも直線的な剣筋、その打ちかかりに虚を突いて飛び込み、体ごとぶつかってゆく。

丁度鍔競り合いのような形で密着する、拮抗こそしているがアムルは本気で、ルアの方は涼しい顔をしている。

おそらく手合わせということで手加減をしているのだろう。それほどまでに実力差があるのか、それとも考えがあってのことか。

そう言うと剣先を滑らせ体を斜めに軸をはずし、側面に回り込む。

前方向へと体勢を崩したアムルの腕を掴み勢いに任せて投げ飛ばす。

貴方に白銀の髪の毛をした女の子がカレーについて訪ねて来たよ！


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春眠はとくに抵抗しないが、彼女のパジャマはキツすぎて閉まらない。
胸が大きすぎるうえに、パジャマの布地は強靭で伸縮性がないのだ。

(貴方の部屋にて—　唐突に少女が問いかけてきます
足を伸ばしパタパタさせてくつろぎながら、今思いついたかのように—)

えっへん。と無い胸を張ってけらけら笑う植物。
溜め息を付くアムルちゃんを彼女なりに慰めようとしている様です。

嬉しそうに答えると、背中を向けて触手で右腰の辺りをつつきます。

　ぺこりと包拳礼で挨拶を返す

　そう言いながら、どーんと無い胸を張るのであった

　　去っていく姿を見て、軽く息を吐く
　　ゆっくりと目を閉じ、また話しかける前の状態に戻っていった

今まで驚かれることが殆ど無かったプラム
アムルの反応にどうしていいか少し戸惑っているようで耳がへた〜んと倒れます

—そうして簡単な説明がされますが『その香草をまだこの世界で見たことが無い』という事がわかりました

よろしくねぇー、と付け加えました。

フードをはずした姿を見て、驚いた様子はありませんでした。

互いの緊張をほぐすように、微笑みかける

　
　　　　　　頬に人差し指を当て、興味深そうに覗き込む。
　　　　　　 ノノの前口上を一通り聞いて、唐突に表れたカレーに驚きつつも呟いた。　

　
　　　　　　いつの間にか岩の上に座ると、あっさりと一皿綺麗にする。
　　　　　　 口元を拭うと、ご馳走様でしたと声を添えて、皿とスプーンをノノの足元へと戻した。　

　
　　　　　　まるで同意を促すような物言いをする。
　　　　　　 そして興味深そうに、アムルと視線を合わせるよう身を屈めた。　

　
　　　　　　目の前の女性から感じる、炎の燃えるような匂いが、少し強くなった気がする。　

名前を聞くと少し怪訝そうな顔でジロジロとその姿を舐めるように眺めました。

クマのぬいぐるみを抱きあげれば、クマも甘えた動きでそれに応え。

一揆そのものに興味はあるようだが、それに関して調べたりはしていないようだ。

それ以上、そのことに関して言及せず。
そういうもの。　とでも言っているように。

クマのぬいぐるみは、バンザイしたり腕をパタパタさせて待機している。

ぺしぺしと攻撃されても大して痛みを訴えることはなく
ハァとため息をついてその行動が止むのを待つ姿勢。

他人事のように呟いたあと、さすさすと自分の角をさわりさわり。

ずっと目をそらしながら喋る貴女の顎をクイ、っと引き寄せ、視線を合わせるようにして

黒猫はアウラルの言葉に呼応する様に鳴く。
アウラルが右手を前に翳すと、その掌の高さまで跳躍した。
光に包まれたかと思うと、見慣れた斧へと姿を変える。
アウラルは斧を掴み取り、感触を確かめる様にそのまま一振りし、構える。