ミルフィーユはある緑色の生き物と対峙していた。
一揆先行組の協力のもとで得られた幻獣の一種、フォレストドラゴンである。
契約時から一言も発しないがそういう種なのだろうか・・・？
意思疎通をはかろうと、そっと近づき撫でようとする。

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ガアッ！！
威嚇の唸り声に思わず手をひっこめる。

「んだよ。勝手に触るんじゃねえよ」

「あれ、普通に話せる・・・？」

「だってお前さん別に有名人ってわけでもないじゃん一揆に大義持ってるわけでもないじゃん協力する義理もないじゃん契約だから仕方ないけどさー。」

どうやら前線エンブリオとして駆け出しに捕獲されたのが不服なようだ。

「妙なところで負けたりしてるしさー　そんなんでこのアホみたいに広い城を探索なんて無茶よ無茶。」

「だ、だから強いエンブリオを求めて契約しているところですよ！強い仲間を集めればきっともっと行動範囲は広がりますから・・・！」

「ああ、別にCPごとのステ上昇コスパはどのエンブリオでも変わらねえから」

「えっ」

「俺基礎技の消費SP440あるから」

「えっ」

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