白紡の糸や　染岐の村に繋ぎ給う　密と彼の者を繋ぎ給う
　
　我が喚ぶは　水辺に潜む鎌持つ者
　汝が依るは　ケット・シー
　其の爪重ね　其の身に宿り　ひとつとなりぬ
　盟約に基づき　縁糸辿りて
　彼の地より　此処に来やれ
　
　来い、水蠍——"卦叉"






——お呼びですか、ミツどの。
拙の力が必要とは、思っていたよりも随分早かったですね。
しかし、特にお怪我はされていない様子。
苦戦はされてはおらぬようにお見受しますが…わざわざ拙を喚び出したのは、何故に？

…成る程、確実に盟約を果たせるかを拙で試した、と。
いえ、納得しただけです。むしろ拙をに選んでいただき、光栄に存じます。

承知。では、貴殿と正式に契約を。
以後よろしくお頼み申しあげます、ミツさま。

む？いえ、今後は主従となります故…気にするなと言われましても。
拙のけじめのようなものですゆえ。
しかしミツさまが慣れぬと言うのであれば、今まで通りにさせて頂きましょう。


ところでミツどの、先程からその肩の蛙めが随分丸くなっておるようですが？
本当に丸いですね、まるで鞠のような。
ふふ、なるほどよく跳ねますか。でしたらもう鞠として扱ってはいかがでしょうか。

…ふん、それで威嚇しているつもりか、アマギ？
この鎌手で突いてやろうか？穴が空いたらさぞ面白いことになりそうだ。
貴様な、ミツどのに最初に選ばれたからとて図に乗るでないぞ。

ミツどの、こやつを食ろうてもよろしいですか？
……冗談ですよ、畦の蛙ならともかく、エンブリオを食らうても美味くはありませんし。
冗談ですよ、えぇ。

ミツの問いに反応し、毛玉とつけられそうになったこと。
だが、ヌイという名前におちついたと訴えかけているようだ。

二人はちょっとした漫才？の後、改めてあなたの方を向いた。

と、二人揃って自己紹介した

（もう一度じろりと見たが、背丈・外見は子どものように見える）

（ミツの説明を聞いて）

その場に大人しく箱座り。