水辺をヒタヒタと進む。
途中人魚と怪魚に出くわすが、特に障害にはなっていない。

歩きながらひとつ疑問に思うのだが、一揆というものはこんな散開して行うものなのだろうか？
もっと纏まって、一気に押しかけるものかと思っていたが。
まぁきっと、王とかいう元に密陣形だと多大な被害が発生する兵器か何かでもあるのだろう。

ルリアンナとかいう娘が特に王に関しての情報をくれなかったのが今となっては気にかかるが、
仮に聞いたとて引き返すという手段をとることもできないのであれば、下手な情報は無いほうがいいのかもしれない。
情報の最大の武器は伝えないこととはよく言ったものだ。

考え事をしながら進んでいると、目の前に居る紅が急に止まり思わずぶつかる。
指をさされた方へ訝しげに目をやると、そこには水着姿の男が一人。

うーん…60点。