ええっ！？そ、そこまでわかっているのならそんな意地悪しなくても・・・
とはいえ、変に疑われるのもイヤだし・・・わかりました。

俺もカノンさんが知ってる通りのSHIMANE県民ですよう。
俺は農家の出で、確かカノンさんとは偽島と呼ばれる場所で初めて会ったはずです。
来た理由は俺は武者修行として、カノンさんは確か・・・上の人の命でやってきたとか聞いた覚えがあります。

とはいえ昔はもっと背が高かったんで、今の姿を見て信じられないのも無理はないですけど・・・

おや、かのんさんじゅっさいじゃないか。
相変わらずだな色々と。元気そうで何よりだ。
まぁ、成長期はまだ訪れていないようだが。

OK。カノン、ね。私はシィ。頭上の奴の恋人よ。
ようやくエルが口説いたりなんなりしない女性に出会えたわ。
貴女となら仲良く出来そうね。

まずはそうだな。シィは恋人じゃないぞ。ただの姉だ。
わかるだろ。俺の姉なんだから変わってるんだよ。
で、息災なのは見てわかるんだが、またどうしたんだ。
カノン嬢は一揆なんかに参加するタマじゃないだろう？

「むむっ、この気配！」

「カァァァノォォォンンンンちゃあああああん！！」

「久しぶり久しぶり！　忘れるわけ無いだろ、女の子の名前は忘れずに覚えてるさ！
　十・華音・リッチーニ！十・華音・リッチーニ！　大事なことなので二回言いました！
　ほら、ちゃあんと覚えてただろ！　ご褒美おくれ、もしくは頭を撫で撫でしておくれ！」

「いやあ、可愛い女の子が多いからだからつい話掛けちゃうんだアッハッハー！
　あれ、もしかして嫉妬してる？　嫉妬してるのぉー？　なんつって！」

誰かと思ったら…お久！カノ子！
相変わらず小さくて、誰に声かけられたか解らなかったっ☆彡

——と書いてあるが、文字を消した形跡がある。

む…何だかカノ子に馬鹿にされた気がする。
私だって、1才になったもの、成鳥の一つや二つ……。

——と書いてある。

……あ、成長！

——と慌てて書き直した。

ナルや無ーちんには黙って来たから、一緒じゃない。
出てくる前は研究に没頭してたみたいだけど、今頃怒ってるかも？？

——と書いてある。

カノ子の方は、今まで何してたの？？
カノ子はお婆ちゃんだけど、見た目は可愛い女の子だから…変な人に誘拐とかされなかった？？

——と書いてあるが、やっぱり一部消した形跡がある。

何だ、もう終わってしまっていたのか…

やあ。これは君たちが？ どうやら私は一足遅かったようだが。

ほう……私に歯向かうというのか。
此れは、教育が必要だなあ……？

ここを通すわけにはいかないッ！！

ここを通すわけにはいかないッ！！

ここを通すわけにはいかないッ！！

フフッ、勝利など容易いな

ブ、ブランチマン様・・・・・