|Tails|
　　　　　　　　『答えはいつも二つに一つ　コインを投げたら裏か表か
　　　　　　　　　もはや高みは終わり、後は落ちるだけ
　　　　　　　　　神の手に捕らえられ答えは出される
　　　　　　　　　新しい楽園に辿り着くか　野垂れ死ぬか　
　　　　　　　　　俺の願いは答えにはない
　　　　　　　　　望むらくは君　落下の旅という今を
　　　　　　　　　呪わしく思わないで欲しい。前へ進もう。喜び、笑おう。』
　　　　　




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ストーリーにはエロやグロはありませんが、人によってはキツい/キモい表現が含まれるかもしれません。
ご興味持ってくださる方は自己判断の上あらかじめ了承してご覧下さい。

　　　 　　<裏>03.wiminoiweave　euthanasia　　　——『この子頭がおかしいの。』
　　　　 　http://dolch.bitter.jp/sub/colorkrr/story/u03.html

これまでのまとめ　http://dolch.bitter.jp/sub/colorkrr/story/flyhigh.html　
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現在までのピース：2

A=??　　B=??　　C=??　　D=Downfall（崩壊）　　E=??　　F=??　　G=??　　　
H=??　　I=??　 　J=??　 　K=??　　　　　　　　　　L=??　　M=??　　N=Note(手紙)　　
O=??　　P=??　　Q=??　　R=??　　　　　　　　　　S=??　　T=??　　U=??　　
V=??　　W=?? 　X=??　　Y=??　　　　　　　　　　Z=??　　




＿＿W＿＿を＿＿E＿＿ほど巨大な＿＿A＿＿『＿＿G＿＿の肖像』についての＿＿T＿＿

＿＿K＿＿の＿＿P＿＿は調和の中に＿＿L＿＿。
心根の良いものばかりが、自分の仕事を愛し、互いに思いやり、幸福を知っていた。
豊かさと平和の中　＿＿K＿＿に溢れた愛と美しさ『＿＿J＿＿』は
それがまさしく一つの＿＿A＿＿であるからに他ならなかった。
＿＿A＿＿の＿＿P＿＿は、争う訳が無い。
全ての＿＿P＿_には、それぞれに＿＿F＿＿とも呼べるなすべき仕事がある。
役割があるからこそ＿＿P＿＿は存在する。＿＿G＿＿は役割なき＿＿P＿＿を産み出しはしない。


＿＿K＿＿の＿＿J＿＿を完成されたものにするのは＿＿G＿＿の代行者＿＿S＿＿達。
＿＿G＿＿の力の使用権は部位ごとに役割分担され、それぞれ
肖像の右手にあたる部位、＿＿P＿＿の＿＿F＿＿を管理する器官の使用をホルベイニが許可されている。
同様に、鼻のサクラが＿＿K＿＿の自然の力の流れを
下腹のウィンジアが、出生の采配を
耳のコルアートが心を
頭のシュミンキが記憶を
首のターナが病やケガを
腹のデーラウニーが毒素を管理し
左足のターレンスが物と自然の負荷を感知し
右足のニューティアがエネルギーを作り出し
目のレンブランツが全てを監視する。
口のニューセリカは＿＿K＿＿中に声を届ける。
左手のヴィトレールは＿＿M＿＿を退ける。
もしもの時には胸のミンコウスキーが1000年に一度どんな＿＿R＿＿もかなえてくれる。

＿＿G＿＿という＿＿A＿＿を構成する＿＿P＿＿は＿＿S＿＿に常に＿＿Y＿＿。
＿＿A＿＿にとって＿＿G＿＿を実感させる＿＿S＿＿は＿＿G＿＿と同一の存在だった。
誰もが望まぬ＿＿F＿＿を避け、制御して貰うことができる。
一度学んだ知恵を失うことも無ければ、貧しさや寂しさを感じることも無い。
＿＿K＿＿には、＿＿V＿＿が産まれ得ない。＿＿G＿＿が不要と判断した＿＿V＿＿は存在し得ない。
悪事は消え、悪意は消え、＿＿V＿＿であったことも、忘れさせてもらえる。
＿＿K＿＿の＿＿V＿＿は、今も昔もこれからも、＿＿M＿＿だけだ。

昔、＿＿K＿＿には＿＿M＿＿がいた。＿＿E＿＿た全ての中で＿＿L＿＿た＿＿X＿＿達。
＿＿G＿＿は＿＿P＿＿以外の＿＿X＿＿達に＿＿H＿＿を見せた。
＿＿G＿＿の＿＿P＿＿ではなく、異物である＿＿M＿＿は、＿＿G＿＿の恩恵を受けられない。
＿＿M＿＿は＿＿G＿＿にも＿＿S＿＿にも決して＿＿Y＿＿しない。
＿＿M＿＿は不幸でありながら、＿＿U＿＿だった。
けれどもその＿＿M＿＿も、もういない。
ヴィトレールの朝道騎士団が、＿＿L＿＿た＿＿M＿＿を退け、
＿＿Z＿＿へと追いやり、勇猛に＿＿Z＿＿に踏み込んで、＿＿K＿＿を＿＿J＿＿姿にしていった。

＿＿S＿＿は全て＿＿O＿＿のものだ。
＿＿A＿＿を一つの方向から、＿＿J＿＿姿で見るべき為の＿＿P＿＿。
けれど＿＿G＿＿に内面と言うものがあるのならば、それは＿＿E＿＿だものではなかったろうか。
＿＿P＿＿が＿＿Z＿＿と呼ぶもの。例えそれが目に認められなかったとしても
＿＿G＿＿の肖像が＿＿A＿＿である以上、完成された姿は＿＿O＿＿だけの筈が無い。
そこには必ず＿＿T＿＿がある。そうでなければそもそも、＿＿A＿＿が完成に到る事は無いのだから。


カラー暦4000年、＿＿K＿＿は＿Downfall＿した。
あるはずの無い＿＿F＿＿は、夢が覚めたみたいに姿を現した。
思えば＿Note＿の中に既に＿＿C＿＿が居た。
＿Downfall＿する＿＿K＿＿を見詰めながら、ホルベイニは彼の言葉を思い出す。


『＿＿S＿＿に＿＿B＿＿でもいない限り、＿＿K＿＿のバランスが＿Downfall＿することはありえない。』


この＿＿T＿＿は、たった一つの武器　即ち＿＿I＿＿による、知恵と勇気の＿＿C＿＿の物語。
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（ソプラニアス・イアンズロップスは苦悩していた。
　彼女の心にはいつも強い罪悪感があった。
　彼女は、『フライバイを追い詰めたのは、紛れもなく自分たちなのだ』と信じていた。
　そして他の仲間達はその理屈を認識できないだろうとも思っていた。
　助けを求められた時に助けなければ、一生涯信頼を失うと言う事を今更ながらに後悔している。
　どうすれば彼を元に戻すことが出来るのか考えていた。それが彼女の旅だった。
　それでも投げられたコインは時を待たず、結果に激突するのだった。
　結果はいつも痛みを誇張して受け取られる。
　結果を答えだと解き明かすのには、落下の記憶が必要なのだ。）





殊の顛末は前回-今回の二人のメッセージで
http://ikki.x0.com/rb/k/k44.html　　　
http://ikki.x0.com/r/k/k31.html

激しいノックに、そう待たずにグリゴリは出てきた。
同じくらいの声量で怒鳴り返すが、『いつもの』と聞くと「ああ」と納得した様子で、さほど興味も無さそうに突き出された少女とフェアリーを見る。

部屋を出て、グリゴリは自室の向かいにある部屋のドアを開く。
そこは、枷や刃物の類が整頓して置かれている以外は、何もない雑然とした部屋だった。
物が無いなりに掃除が行き届いている様子だが、床だけは、いくら拭っても落ちなかったのだろうと思われる血液の染みが、幾つも、幾重にも見て取れる。

言いながら、上着を脱いで袖を捲る。
備え付けてある小さなナイフを手に取った後で、二人の会話を聞き、ナイフを戻す。

フライバイに薬のようなものを投げ「そいつに飲ませろ」と言いながら、飾ってある花瓶から、赤い花を一輪抜き取る。
それを適当に飲み込んだ後、フェアリーの頭を食いちぎる。
フェアリーは断末魔を上げる事すら無かった。
人参でも齧るように、そのまま胴体、足と噛み砕き、飲み込む。

慣れた様子で、そこにあった布で口と手を拭う。
その部屋はそのために用意されたものであるという事は、想像に難くなかった。

グリゴリは少女に手を伸ばす。
腕を掴み、引き寄せ、腕の肉を食いちぎる。
その後四肢の筋肉を先に少し食った後に、内臓に齧り付く。できるだけ生き長らえるよう、気をつけて。
少女に飲ませるように渡した薬は痛み止めだ。完全に痛みを消しはしないが、気絶しない程度には抑えてくれる。

はらわたを引きずり出し、歯と両手を使って引きちぎる。
咀嚼はせず、そのまま飲み込み、また引きちぎる。
それに飽きたら他の臓器にと、気の赴くままに食い散らしていたが、ニヤリと笑うと、一つ臓器を引きちぎって少女に見せた。

愛おしげに子宮をひと舐めすると、それも食いちぎり、飲み込んでしまう。

少女が事切れると、太い血管をナイフで切って血液を抜き、鈍器で乱暴に骨を砕く。
ふと「先に骨を砕いてもよかったな」と漏らし、まぁいいかといった様子で残りを淡々と平らげる。


人間一人分の羊水と共に、小さな子犬が産まれた。

なぜか少し不機嫌

（鎖を引かれ、尻を蹴り付けられ、後ろ足をかばうようによろめきながら
　白い犬型のエンブリオが前へと歩み出る）