〜前回までのあらすじ〜

　むさ苦しいおっさんと試験。どうせなら女の人とが良かった。

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　おっさんとの腕試しが終わった

　何度か直撃は受けたものの結果としてみれば大勝利と言っていいだろう

　しかし、戦ってみて分かったのだけど今の僕に圧倒的に足りない物があった

　仲間だ

　言うまでもないことだけど、武器には適正距離がある

　拳や斧、剣などの前衛

　槍や鎌、刃などの中衛

　そして弓や銃は後衛だ

　そう、僕は後衛の中でも最長の射程を誇る長銃使いなのだ

　これはどの位置に居ても全ての相手を狙えるというメリットがあるが

　本人の耐久力に難があるというデメリットがある

　今はまだ一人で対処できるとしてもいずれ限界を迎えてしまうだろう

　募集をかけることも考えておかないと

　そこまで考えたところで、彼女の視線に気付いた

　その場はこれでひとまず収まったけど・・・やれやれ、はやいとこ仲間を増やしたほうがよさそうだ

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　王城からは五ヶ所へと侵攻できるみたいだった

　平原、水辺、砂地、森林、山岳

　当然のように平原を選択する

　話を聞いてみれば後になるほど相手も強くなるらしいし平原以外を選ぶ手はない

　そう、決して過ごしやすそうだからとかそんな理由ではない

　———無言の視線が、今は少し辛かった