ねむたいきつねにっき３
『天狐、かわぞいで変態に遭遇する事』
とことこてくてく、今日も私は友達の少し後ろを歩きます。

天気は快晴、雲ひとつ無い空からカンカンと日差しが降り注ぎます。
川沿いと言うことで大分マシなのですが……
さすがにヒナカさんもダニーさんもナターシャさんも熱いみたい。
私はと言うと……

当然汗でべとべと、尻尾もムシムシしちゃって……本当ならこんな熱い場所には一秒もいたくないのです。
家の中で涼しい風を感じながらカキ氷を食べて……水浴びをして……

そうです、水浴びなら今すぐ出来るじゃないですか……この私としたことが……
思い立ったが吉日計画、私は道を少し外れて川に向かって歩いていったのだ。

前を行く友達たちの静止の声が聞こえますが熱いものは仕方ないよね……
すぐに川に飛び込めるよう、唯でさえ着崩れている巫女服を更に肌蹴ながら川に向かった私を待っていたのは……

そう目の前に待っていたのは、ぴっちりくっきりな極小水着を着用し、頭にはフルヘルムを装備したムキムキマッチョマンの集団が……
こ、これは先客さんですね……その先客さんは様々なポージングをしながら楽しそうに『あははは♪　オレにもっと水をかけてみろよぉ！』って言いながらに水を掛け合ってて……

はっ！　分かりました……きっとこのまっちょさん達は私達に負けず劣らずのナカヨシパーティなのです……楽しそうにポージングしながら水浴びで納涼ですか……
こ、これは私もヒナカさんやダニーさん、ナターシャさんと水掛け遊びをして対抗しないと……そう思って皆の方を見るとスゴイいやそうな顔をしてました。
そんなに水遊びいやなのかな？　と思っていると川から……

「「「「水着でもできるもん！」」」」

と、叫び声が聞こえ、むきむきまっちょの皆さんが私達のほうにだばだばと駆け寄ってくるではありませんか。

私が口に出せたのはこの一言、後は斧や槍や剣や竹を持った皆さんとの戦闘になってしまったのです。



それから数時間後……
そこには眠たそうにして正座をしながら説教をうけるアザミの姿が！
勝手な行動をして変態達とエンカウントしてしまったアザミは後にこう語る。