ムンディルファリが子らの流す涙の中に、輝く鱗の主を見つけたり。
袋の満たされざるを持ちければ、空気に溺れるものをこの手に掴まんと手を伸ばさん。

されどユミルが肉の上では速きスィアールヴィが同族も、
ユミルが血に潜む鰭にフギにも勝る速さを見たり。

歩みを進める根を隠すもの、剣の握り手を隠すもの、全て涙に沈みければ、
再び羽根を生やさんと、アールヴァクとアルスヴィズの引くムスペルの欠片に掲げん。

光に手を伸ばされし腕に登りて見下ろさば、手甲の主が立ち上がりし枝を踏み躙るを見たり。
立ち上がりしは何ゆえか。踏み躙りしは何ゆえか。

近付かんとすれども、ヘイムダルが子らに隠れ、剣と槍を持つ枝は見えず。
ただ見る、多く隠されざる言葉の紡ぎ手へ２つの宝玉を向け、声を上げし枝を。

いつの間にか、川にはウィトさんの姿がありません。
あれ、流された？
とか一瞬不安になるかもしれませんが、

木の上からリュートの音色が聞こえてきてますので、大丈夫でしょう。
ただ、何と言うか、その、気になる点が１つ。

枝に干してあるのはどう見てもウィトさんの服です。
着替えなんか持ってるわけありません。えぇ。

ウィトサーレさんウィトサーレさん、アロワナって現地では食用らしいですよ。