あ、ううん、なんでもない！

訓練したら、アルも人型になれるの!?

それをボクに聴かれても……。

完全な人型になったアルかぁー……わたし、全然想像がつかないなー。

そういやアルって、人間の歳に直しても、わたしより年下で良かったんだよね？

……どういうこと？

ほら、いつも子ども扱いしてお小言ばっかりだから、逆にわたしが小突いてやろーと思って♪

や、やめてよね。

平和っていっても、それはだって「悪魔」っていってもいろんなタイプがいるじゃん。

本当に悪さをするのもいれば、リッツェンさんみたいに、ちょっと えっちぃ けど普通の美人さんもいるし……。

あと、宗教が力をもってるっていう国も、話には聞いてたけど大変そうだよね。

（目と髪……）

別に特に変なところは無いと思うよ？ だって普通に綺麗だと思うし、むしろ憧れちゃうし。

……なるほど。確かに白と赤という配色は、なかなか希少ですしね。
言われてみると、宗教の国だといろいろとあるのかもしれないですね。

これはまた、別の国のお話で、それもおとぎばなしのようなものなのですが、
白鴉……白いカラスは、運命律を司る魔獣に立ち向かう者の象徴として描かれていたり……。
あるいは、終焉することを定められた歴史にあらがうために空を翔ける存在として描かれていたり……。

そういう意味では、古今東西、何か強大な存在から追われる立場になりやすいのかもしれませんね。

うーん、でもやっぱり普通に綺麗なのになー。

でも、それが兎になると、世界共通でありふれた小動物だから、
ボクみたいに、完全に姿形が白兎だと、そういう厄介ごとが無かったりして……。

ああ、それは唯一この姿で良かったと思ったことですね。

わたしの世界は、基本的に「何かをするのに不便を感じることの少ない」世界だったかな。

いわゆる、文明……っていうの？
いろんな科学技術は確かに進んでたし、少なくともこのメルンテーゼよりは未来の人になるのかな？

わたしの住んでた国……あ、この場合はわたしがずっと住んでたおとーさんの国のことだけど、
いろんなことやいろんなものが狭い島にぎゅっと凝縮されてるようなところだったよ。
メタリックな高層ビルがたくさん立ち並ぶ街もあれば、緑が豊かでのどかな土地もあれば、
広大な海が広がる場所もあれば、寂れて人の少ない悲しい町もあるかな。

その中で言えば、わたしは、ちょっと冬は寒いけど、きわめて平均的な街に住んで、ずっと学校に通ってたよ。

『色々と行った』ってことは、お二人はずぅーっと旅をしてきたんですか!?

敵影を捕捉
戦闘を開始します

戦闘開始！！

いいわ、遊んであげる。

さぁて、一暴れしますか

我が名はファフニール・・・・・結構沢山いるらしいぞ。