-はじまりのその前に　その2-

「マスター！マスター！ポエナ疲れたー！」
耳元で騒ぐ少女のような姿をした謎の存在。
その名は「ポエナ」。
”彼女”が消える直前に僕に託された「蒼の贖罪」という不思議な結晶から彼女は突然現れた。

あの時、一体何が起きたのか僕自身未だによく理解しきれていない。
いきなり異世界に飛ばされて、そして”彼女”が僕の前でいきなり何かを語りだしたかと思ったらあんなことがあれば誰だって混乱するだろう。
僕はあの時のことを再び思い返してみることにした。

”彼女”に突然異変が起きた。それは普通の人間なら決してありえないような現象だった。
ガラスにヒビが入ったかのような亀裂が光を放出しながら”彼女”の全身を覆ったのだ。
”彼女”は咳き込むとその場に崩れ落ちる。
「うっもう時間がないようね……。」
僕は咄嗟に”彼女”に駆け寄った。
すると”彼女”はとても苦しそうにして何かを石のようなものを差し出す。
「どうかこれを……、蒼の贖罪を本来あるべき……。」
「蒼の贖罪をあるべきっ！？」
”彼女”に意味を聞こうとすると”彼女”は微笑みながら何か呟くとそのまま光を放ちながら粉々に砕け散ってしまった。
それはほんの一瞬の出来事だった。

その3に続く

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-ポエナが頑張った-

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グダグダ。