さてと、みんなホクホク顔で戻ってきたわね？

闘い方は大体知っているけど、落ち着いて戦えば勝てない相手ではない確かなのよね。

ある意味国と戦う前から闘っていた私としても緊張はしたけどね。
なにせ、私の前に誰もいない所で戦うなんて本当に久しぶり。

正面に立つっていうのは私にとっては利点でなく、弱点にしか思えないしねぇ
その分だけ最近拾った、リオンと、ツヅミ重宝しているのよね。

とはいえ私よりも年下に見える子を盾にするのはちょっとダメだなぁって思う節はある。


先日もラルフと戦った後にも、数名をやったあとだし……
イケナイイケナイっ　気を引き締めないと。


さてと……　四人揃ったんで相変わらずの作戦タイム

リオンが敵をかく乱し、ツヅミと私が敵を狙い打つ。
セラは攻撃をしつつも私達のバックアップに動く。
まぁ、何時もどおりの動きだけど、敵にあった時に行うとしたらそういうプランニングを予めしておくのは重要よね。


と、仮の停留所となる、喫茶店を開く準備をしていたんだけど、

思いのほか早く客が来たわねぇ

小柄な鳥の獣人さんかしら？　まだ私の直属に面倒を見ている子しか来ていないし。
うんかわいらしい子出しだし、来てくれたの嬉しいし。
よし頑張っちゃおう。


いらっしゃいませお客様〜

いきなりの行動に警戒の色を見せるが、害意が無さそうな様子から言い直した。
ただ、明らかに戸惑っている。

ミシェルはメイアの服装を見て、即座に娼婦の類だと踏んだようだ。
流石に、胸部を当てて「何をお探しで？」と言われて勘違いしない方も難しいだろう。

しかし、ミシェルは即座に考えを切り替える。
考え込んでいる自分を心配して声を掛けてくれたのだろう。と。

手から放出した炎を捏ねてマフラーみたいにぴらっとしたものに変化させてみせる

とか言いながらちょっとうらやましそう舐めで胸を見つめていたり

押し付けられれば、動きが止まった。

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ぐりが城前を歩いていると、前方にバニースーツを着たメイアを見つける。

ぐりは自分の中でそう結論付けると、メイアに近づき話しかける。

様々な動揺を押し隠して話を続けようとしたが、そこまで言って耐えかねた。
柔らかい感触を遠ざけようと相手の両肩を掴んでぐいーっと離す。

（自身は全裸。隣にバニガ（ウサミミは天然モノ）。そして腕には巨きい乳。
唐突の展開である。これを唐突と呼ばずして何と呼ぶ。たとえこの世界で生き別れの双子に出会ってもこれほどに唐突という言葉が似合うことはないだろう。ちなみに彼に生き別れの双子はいない。）

（そんなこのコンマ二秒の間に脳内お花畑となった青年のことは露知らず、寄り添うあなたは首を傾げ少し身じろぐ。
その動きは揺れを生む。あなた自身が揺れれば、あなたの身体の一部であるその豊かな胸部もまた揺れる。
揺れは胸部を伝い彼の腕に、全ての雄生命体の遺伝子に刻まれた理性を奪い虜とするその感触と共に。）

（そしてもし持ち合わせがあれば、外套を貸してくれ。
少し前屈みになりながら、銀髪の青年は言ったそうな。）

何やら寄ってこられたかと思えば、少し強引に腕を引かれた。
緩かに視線をメイアへと移すと、一度ばかり瞬きをした後に。

PL：口悪い奴でゴメンナサイ！！！

おや？またまた誰か来た…ドラゴンってレア？

よっこいしょっとお座り…ではなく箱座りした。

よって来る人の大半の要望はコレである。もちろん歓迎なのだ♪

いい男、と表現されたことには満更でもない様子だ。
尤も、この状況では必ずしも自分のことを指しているとは限らないのだが。

青年が笑顔で応対していくのに対し、少年はあくまで無表情を貫いている。

少年は周囲を見回すでもなく、ただぼんやりと何かを考えているような感じだ。