ここの一揆はあたしが想像していたのとは少し違うみたい。
　『わー』って突撃してる人達を手伝えばいいのかなって思ってたんだけど。

　ルリアンナさんはこの一揆の参謀。
　一揆の参加者を管理して、腕前も確かめようとしていた。
　エンブリオと契約してるだけじゃダメなんだね。
　契約してれば身体能力は確かに少し上がるけど、エンブリオを使った戦い方はこの世界独特のものなのかも。

　その後、エンジェルちゃんに話をして、どんな力が使えるかどうか確認した。
　その前に、棍の使い方を勉強した方がいいのかもしれないけど、こういうのはノリと勢いで乗り切るタイプです！
　槍みたいな柄の長い武器は幾つか使った事もあるし、まあ、なんとかなると思う。

　そして、ラルフさんとの戦闘開始。
　ラルフさんは、手加減するなよ？って言ってたけど、初戦闘だから手加減のやり方とかもわかんないんだよね。
　あと、ラルフさんは、あたしとの戦いまでに七百人以上と戦っていたわけで……。
　余裕の勝利でした。

　一応合格を貰って、支給品も幾つか貰って、王様の名前も聞いて。

　王様の所に行けばいいのかな……？　なんだかよくわかんないかも。
　そんな事を考えながらあたしの一揆は始まった。

　


　長いような短いようなあたしの旅。
　目的地は遠くて、目的はもっと遠い。

　でも、諦めたくはないの。