楽なテストだった。楽すぎると言ってもいい。

もう少し真面目にやらなければ力試しの意味がないのではないか。
そんなことも考えたが、
二千人近い残りの志願者を一人で相手にするラルフのことを思うと、何も言えなかった…。


行き先はウユニが喜ぶだろうと思って水辺に決めた。
このあたりの水はウユニの基準では「かなり甘い」らしく、ずいぶんと嬉しそうにしている。
私も嬉しい。
（少し期待して私も水を飲んでみたが、別に甘くなかった）

それから、成り行きで同じ方面に向かう参加者と一時的に同行することになったのだが、
これがまた一揆と同じようにまとまりがないメンバーだ。

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こんなよく分からない同行者たちだが、久しぶりの人との旅は、案外楽しい。
…だが私に第一目標がある以上、こんな旅も長くは続けられないだろうな…。
残念だ。

（急に話しかけられて、謎のもふもふはびびりまくっている！）

　
この先に何があるのか・・・とりあえずリリエッタはどうでも良いことを考えていた。

　
リリエッタが一息ついていると、水中で何かが光を反射した。