やっと全員揃った所で……ちょっとワケアリでね。シスはもう知ってると思うけど、私の親戚……みたいなものかな。クレシュミエント……レシュも暫くこの旅に同行するから、その……色々面倒かけるかもしれないけれど、一応……まぁ年頃も近いしさ。宜しく頼むよ。

……クレシュミエントです。長ければレシュとお呼び下さい。シスさん、モモカさん、宜しくお願い致します。

シスは旅慣れてないしね、心細かい思いをさせて悪かったよ。

でも、私がシスを置いていなくなったんじゃなくて、目を離した隙にシスがはぐれた……って思うんだけど。連れが居る旅にあまり慣れてないし、今後私も気をつけるけれど、懲りたならシスも用心しておくれよ？　まだまだ周囲は人も多いしね。

それにしてもシスもちゃんと１人で腕試しとやら、抜けてきたんだろう？　なかなかやるじゃないか。その調子でこれからは皆での共闘に慣れていこうか。

逸れてしまって、本当にすみませんでした
シス君…お鼻が・・・（柔らかい紙を取り出すと、シスの鼻に軽く当ててやる）
はい、片方ずつチーンして下さいな

綺麗な所作で腰に下げた鞘から長剣を抜き放ち、片手で構えを取る）まだまだなんでね、折角だから腕慣らしに付き合って貰おう。っと……２人とも準備はいいかい？　——じゃ、始めようか。

出来れば、刀を抜きたくはないのですが・・・
致し方がありません・・・！

よぉーし、やるぞぉー！

にゃー？

にゃー？

どうこの粘性、たまらんしょ！！

綺麗な所作で腰に下げた鞘へ長剣を戻しつつ）ま、今の所はこんなものか。２人共お疲れ様、怪我はないかい？　少し休憩でもしようか。

ふぅ・・・
皆さん、大丈夫ですか？

ビバ・ビクトリア！
やったね！

さあ、参りましょう

お、これって何かに使えるかな？　ま、とりあえず持って行ってみるか（荷物入れに割に大雑把に放り込む）

これは、何でしょうか？

・・・。
（何方でしょうか・・・）

ふふ、来たか馬鹿どもめ・・・

ふぅん？　なかなかいい度胸してるじゃないか——そういうの、私は嫌いじゃないんだよね（口元に不敵な笑みを浮かべる）

あの・・・どうしましょう・・・