疾走するバイク。
ドライバーの黒谷さんにしがみつくエリーはものすごい申し訳無さそうな顔をしている、
黒谷さんには見えていないが。

黒谷さんをが出て行った次の日、エリーは突如草原に飛ばされたのである。
黒谷さんの変身と同時に。
どうやら、ベルト、”フェアリードライバー”の装備転送、変身時の強化外骨格の転送時に一緒に転送されるようになってしまっているようだ。

そして横で戦っているのを見ているわけにもいかないので、そのまま戦闘に参加したわけである。
今回でなくても後々一揆は手を貸す予定だったので、後悔はしていない。

で、戦闘が終わり、黒谷さんが変身を解いてもエリーはそのままだったのでバイクのお世話になっている。


うつむくエリーを後ろに載せて、無言のツーリングが続く。


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そしてもう一つフェアリードライバーの暴発によって起こった変化。

黒谷さんを泊めた部屋、フェアリードライバーが暴発した部屋に、時折別世界のものと思われるものが現れるようになった。
おそらく、暴発した時時空が歪み、未だに治っていないのであろう。

今のところ、樹の枝、見たことのない言語の書いてある紙片、ネジ、生ゴミ、蛇の黒焼き。
どうしようもないものだが、この世界には無いものばかりだった。
こっそりとってあったりする。

そして今日。
そこにいたのは

一冊の皮表紙の本と、その上に横たわる、妖精。
青いくせ毛に白い肌。

眠っているのか気絶か、死んでいるのか。

そうこう悩んでいるうちに妖精はむっくりと体を起こした。

目をこすってこちらを見た妖精さんの顔が、寝起きからみるみるうちに恐怖に染まっていく。

絶叫とともにエリーは吹き飛ばされる。

なんとか受け身をとってたたきつけられることは回避したエリーが見たのは、窓を吹き飛ばして外へ逃げ出した妖精だった。

フェアリードライバーのバックル部分を展開すると、電子音と共に穏やかな光を放ち始めた。

フィリアスから宝玉を受けとり、バックル部分にセットする。
シュウスケの全身に強化骨格が瞬時に転送され、戦闘準備が完了した！

フェアリードライバーのバックル部分を展開すると、電子音と共に穏やかな光を放ち始めた。

フィリアスから宝玉を受けとり、バックル部分にセットする。
シュウスケの全身に強化骨格が瞬時に転送され、戦闘準備が完了した！